丸善日本橋で川人修身、立山朋子らテディベア30人展

【銀座新聞ニュース=2018年12月2日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は12月5日から11日まで3階ギャラリーで「スペシャルクリスマス hand made テディベア30人展」を開く。

丸善・日本橋店で12月5日から11日まで開かれる「スペシャルクリスマス ハンドメード(hand made)テディベア30人展」に出品される吉川照美さんの作品「ローズベア(ROSEBEAR)」(C)。

30人の「テディベア」日本人作家とアンティーク屋、材料店が集結し、手作りのテディベア展を開く。

出品するのは、市川和子(いちかわ・かずこ)さん、えっちゅうえみさん、小栗佳子(おぐり・けいこ)さん、小町(おまち)さえりさん、粕谷育代(かすや・いくよ)さん、金井二一奈(かない・にいな)さん、川人修身(かわひと・おさみ)さん、川本愛子(かわもと・あいこ)さん、国本雅之(くにもと・まさゆき)さん、後藤千晶(ごとう・ちあき)さん。

佐藤(さとう)えりこさん、菅原浩美(すがわら・ひろみ)さん、立山朋子(たてやま・ともこ)さん、土田洋子(つちだ・ようこ)さん、利倉佳子(としくら・けいこ)さん、浜口美保(はまぐち・みほ)さん、原田明子(はらだ・あきこ)さん、樋口こ春(ひぐち・こはる)さん、深田日実子(ふかだ・ひみこ)さん、藤田美賀(ふじた・みか)さん。

古池晴美(ふるいけ・はるみ)さん、丸山(まるやま)いくこさん、山野陽子(やまの・ようこ)さん、吉川照美(よしかわ・てるみ)さん、吉島晶子(よしじま・あきこ)さん、吉田千鶴(よしだ・ちづる)さん、ボンボン(Bon Bon)ま~ちぃ(浜上雅恵=はまがみ・まさえ)さん、ヒッピー・ココ(hippie coco、泉木の実=いずみ・きのみ)さんが出品する。

ほかに材料販売のハンドワークアミカ(hand work amica)、銀座のアンティーク屋、「スプートニクプラス(SPUTNIK PLUS)」が参加する。

このうち、ヒッピー・ココさん、川人修身さん、立山朋子さんの全作品を抽選販売とし、利倉佳子さん、佐藤えりこさん、吉川照美さんの作品は1点のみを抽選販売とする。

ウイキペディアによると、「テディベア」を最初に商品化してシュタイフ社はドイツのマルガレーテ・シュタイフ(Margarete Steiff、1847-1909)が1877年に設立した「フェルト・メール・オーダー・カンパニー」が最初で、1880年にマルガレーテが義妹へのプレゼントとして贈ったゾウの針刺しが評判を呼び、販売したところヒット商品となり、会社「マルガレーテ・シュタイフ」を設立した。

1902年に甥のリヒャルト・シュタイフ(Richard Steiff、1877-1939)のスケッチをもとにモヘアを使用して熊の人形(ベア)を制作、胴と手足が糸製の「ジョイント」と呼ばれる構造で接続され、手足が稼働するようにした。

1903年にベアを発売し、ドイツでの売れ行きはよくなかったが、アメリカで発売された1体が第26代アメリカ大統領、セオドア・ルーズベルト(Theodore“Teddy”Roosevelt、1858-1919)に贈られたことからアメリカでブームを巻き起こした。1903年から1908年にかけて3回にわたり工場を拡張し、多くのベアを商品化し、2012年には生誕110周年を迎えている。

「マルガレーテ・シュタイフ」社が1902年に商品化した「ベア」の人形を1903年にモヘアを使用して熊の人形「55PB」としてライプチッヒの見本市に出展した。

ところが、毛が生えたモヘア製で、大きくて重く、値段も高く、まったく人気がなかった。しかし、アメリカのバイヤーが3000体を発注、この熊がアメリカに渡り、セオドア・ルーズベルトに贈られ、晩さん会のテーブルディスプレイに使われ、アメリカで大ブームを巻き起こした。

一方で。1902年の秋にセオドア・ルーズベルトが趣味の熊狩りに出掛けたが、獲物をしとめることができず、そのときに、同行していたハンターが年老いたメス熊(一説には傷を負った子熊とも)を追いつめて最後の一発を大統領に頼んだが、セオドア・ルーズベルトは「瀕死の熊を撃つのはスポーツマン精神にもとる」として撃たなかった。

このことが同行していた新聞記者によって新聞に掲載され、このエピソードにちなんで1903年にバーモント州のおもちゃメーカーが熊のぬいぐるみにセオドア・ルーズベルトの愛称である「テディ」と名付けて発売し、同じ頃にシュタイフ社の熊の縫いぐるみがアメリカに輸入され、この名前が広まったとされている。このため、セオドア・ルーズベルトの誕生日である10月27日は「テディベアの日」となっている。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は17時)まで。入場は無料。抽選販売については購入希望の作家1人につき、第2希望まで申し出ることができる。ただし、1人の作家の作品について応募は1回のみ。抽選は、会期終了時に行い、12月25日までに入金が確認できないと、当選を取り消しになる。

抽選以外の作品については、5日9時30分に、日本橋店1階さくら通り側正面入口にて作品購入の整理券を配布する。並んだ順番で作品を購入できる。また、配布した整理券が終了次第、作品2点目を購入できる。