アムネスティが人権映画祭、冤罪者桜井昌司らがトーク

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【銀座新聞ニュース=2013年1月9日】国際人権の非政府系団体(NGO)、公益社団法人「アムネスティ・インターナショナル日本」(千代田区神田小川町2-12-14、晴花ビル、03-3518-6777)は1月26日と27日の2日間、ヤクルトホール(港区東新橋1-1-19、ヤクルト本社ビル)で「アムネスティ・フィルム・フェスティバル2013」を開く。

アムネスティ・インターナショナル日本が1月26日と27日の2日間、ヤクルトホールで開く「アムネスティ・フィルム・フェスティバル2013」。

アムネスティ・インターナショナル日本が2007年からはじめた2年に一度、「人間の尊厳とは」や「人権とは何か」をテーマとした国内外の作品を上映する映画祭で、今回が4回目になる。

今回は26日11時からジャスティン・チャドウィック(Justin Chadwick)さんが監督したイギリス映画「おじいさんと草原の小学校」(2010年、103分)、13時45分から井手洋子(いで・ようこ)さんが監督した日本のドキュメンタリー映画「ショージとタカオ」(2010年、158分)、17時20分からジャスミン・デラル(Jasmine Dellal)さんが監督したアメリカのドキュメンタリー映画「ジプシー・キャラバン」(2006年、111分)。

27日11時から古居(ふるい)みずえさんが監督した日本のドキュメンタリー映画「ぼくたちは見た-ガザ・サムニ家の子どもたち」(2011年、86分)、13時20分からチェマ・ロドリゲス(Chema Rodriguez)さんが監督したスペインのドキュメンタリー映画「路線と娼婦とサッカーボール」(2006年、90分)、15時10分からアニータ・キリ(Anita Killi)さんが監督した「パパ、ママをぶたないで」(2009年、20分)、16時30分からジュリオ・マンフレドニア(Giulio Manfredonia)さんが監督したイタリア映画「人生、ここにあり!」(2008年、111分)の7本。

トークイベントも開く。
1月26日は16時40分から1967年の布川(ふかわ)事件で犯人とされ、1996年11月に仮釈放され、2011年5月24日に無罪が確定した、「ショージとタカオ」に自ら「ショージ」役で出演している桜井昌司(さくらい・しょうじ)さんと監督の井手洋子さんが出演する。

1月27日は15時50分から元朝日新聞記者でジャーナリストの大熊一夫(おおくま・かずお)さんが出演する。

ウイキペディアによると、布川事件は1967年8月30日の朝に茨城県北相馬郡利根町布川で発生した強盗殺人事件で、独り暮らしの大工の男性(当時62歳)が仕事を依頼しにきた近所の人によって自宅8畳間で他殺体で発見された。犯人として近隣に住む当時20歳の桜井昌司さんと21歳の杉山卓男(すぎやま・たかお)さんの2人が1967年10月10日に別件逮捕され、2カ月後に起訴された。

2人は公判で全面否認したが、1970年10月6日に第1審の水戸地裁土浦支部で無期懲役、1973年12月20日の第2審の東京高裁で控訴棄却され、1978年7月3日に最高裁で上告棄却、無期懲役が確定した。

2人は1996年11月に仮釈放された後も無実を訴え、民間人の有志による「布川事件守る会」が2001年12月6日に第2次再審請求(1回目は収監中の1983年12月23日に行われ棄却)を水戸地裁土浦支部に申立て、2005年9月21日に再審開始が決定され、検察側が東京高裁に即時抗告するも2008年7月14日に東京高裁が棄却し、検察側が最高裁判所に特別抗告し、2009年12月15日に特別抗告が棄却され、再審開始が確定した。

2010年7月9日に水戸地方裁判所土浦支部にて再審第1回公判が開かれ、2011年5月24日に判決公判で強盗殺人罪について無罪、別件の窃盗罪や暴行罪について懲役2年執行猶予3年の判決が言い渡された(別件については猶予期間が満了し、刑の言渡しの効力を失っている)。検察側は6月7日に控訴を断念し、無罪判決が確定した。8月29日に2人は水戸地方裁判所土浦支部に、刑事補償法に基づき補償を請求、金額は29年分でそれぞれ各1億3000万円、1審から上告審までにかかった裁判費用の約1500万円を支払うことが決まった。

チケットはアムネスティ・フィルム・フェスティバル2013のHPかアムネスティ・インターナショナル日本で購入できる。料金は前売り券が全席自由席で、一般2日券4000円、学生2日券3500円、1日券が一般2800円、学生2300円。当日券は一般3000円、学生2500円。