ヴァニラで危ない作品、釣崎清隆、宮川ひかるら、土屋豊らトークも

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【銀座新聞ニュース=2013年3月6日】ヴァニラ画廊(中央区銀座6-10-10、第2蒲田ビル4階、03-5568-1233)は3月4日から16日まで「死と未来-ラ・モール・エ・ル・フュチュール(la mort et le futur)」を開催している。

ヴァニラ画廊で3月16日まで開催中の「死と未来-ラ・モール・エ・ル・フュチュール(la mort et le futur)」に展示されている釣崎清隆さんの写真。

死体写真家、映像作家の釣崎清隆(つりさき・きよたか)さんら8人の「もっとも“危ない”作家たち」が「死」と「未来」というテーマで表現した作品を展示する。写真家で、身体改造を追求するケロッピー前田(けろっぴー・まえだ)さんが企画し、「そこでは、芸術表現のもっともエッジな領域に踏み込み、いまやコンプライアンスに縛られたメディア空間では達し得ないものを提示」している。

今回、参加しているのは死体写真の釣崎清隆さんのほか、イラストレーターで左腕骨折ドローイングを出品するアイカワタケシ(あいかわ・たけし)さん、「ターコイズ・デス(青緑色の死)」を描いた女性美術家の宮川(みやかわ)ひかるさん。

「ベーグルヘッド」(おでこに食塩水を注射し、丸く膨れ上がったおでこの真ん中を親指で押して、ベーグルのような形にすること)の映像作品を出品するオーストラリアの女性美術家のアリシア・キング(Alicia King)さん、殺人刀を展示する写真家で俳優のエリック・ボシック(Eric Bossick)さん。

「未来のドミナフォト(未来を予見する写真)」を出品する写真家のカール・ドイル(Karl Doyle)さん、「肉筆詩」を出品する編集者で作家のピスケンさんこと曽根賢(そね・けん)さん、「トレパネーション(頭部せん孔=とうぶせんこう)」の新作を出品するケロッピー前田さんだ。

釣崎清隆さんは1966年富山県高岡市生まれ、慶応義塾大学文学部を卒業、学生時代より映画制作、文筆活動に従事し、AV監督を経て1994年に写真家として活動をはじめ、1995年より個展を開いている。ヒトの死体を被写体に、タイ、コロンビア、ロシア、パレスチナなど世界各国の無法地帯や紛争地域を取材し、これまでに撮影した死体は1000体以上にのぼる。

アイカワタケシさんは1965年生まれ、1999年に「文芸」(河出書房)夏号で処女小説作品「暴動」を発表、「映画秘宝」(洋泉社)のムックにも掲載し、アングラ雑誌「バースト(BURST)」の常連ライターでもある。

宮川ひかるさんは1976年愛知県名古屋市生まれ、2000年からフランス・グルノーブル高等美術学校で学び、スイス・ジュネーブ美術学校修士課程を修了している。2001年にドイツ・ベルリンで個展を開催、2002年からフランスなどでグループ展に参加している。

アリシア・キングさんは2009年にタスマニア大学医学部生命工学分野で博士号を取得、グループ展にも参加している。

エリック・ボシックさんはアメリカ・ペンシルベニア州生まれ、ビクトリア大学を卒業し、カナダ・バンクーバーで暮らし、1996年に来日、ファッションモデルを務め、舞踏界でも活動、写真家としても活動し、2010年に映画「鉄男 THE BULLET MAN」に主演している。

曽根賢さんは1964年宮城県生まれ、サブカルチャー誌「バースト(BURST)」(コアマガジン)の編集長を経て、2000年に「バースト デイズ」で第22回野間文芸新人賞候補となっている。

ケロッピー前田さんは1965年生まれ、千葉大学工学部を卒業、白夜書房に入社、その後、フリーのライターとなり、タトゥー、ピアス、身体改造、サイボーグをテーマに取材している。

9日17時から映画監督の土屋豊(つちや・ゆたか)さんとエリック・ボシックさんによる解説と、釣崎清隆さん、ピスケンさん、ケロッピー前田さんによる「ディストピア・ジャパン2013」と題したトークセッションを開く。入場料は1500円(ワンドリンク付き)。

土屋豊さんは1966年生まれ、明治大学文学部演劇学専攻を卒業、在学中から記録映画の助監督をつとめ、卒業後はCGやゲームソフトのディレクションに携わり、2012年に第25回東京国際映画祭で「タリウム少女の毒殺日記/GFP BUNNY」が「日本映画・ある視点」部門の作品賞を受賞した。

開場時間は12時から19時(土曜日・祝日17時)で、入場料は500円。日曜日は休み。