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【銀座新聞ニュース=2013年1月12日】ニコン(千代田区丸の内3-2-3、富士ビル、03-3214-5311)が運営する銀座ニコンサロン(中央区銀座7-10-1、03-5537-1434)は1月16日から29日まで矢内靖史さんによる個展「シュロの日曜日」を開催する。
福島民友新聞社の編集局写真部副部長の矢内靖史(やない・やすし)さんが東日本大震災、福島第一原発事故から1年過ぎたころ、不眠がきっかけで、早朝の散歩をするようになり、出勤前や休日などに歩きながら撮影したシュロのある風景モノクロ約60点を展示する。
矢内靖史さんによると、福島県で庭木としてのシュロが流行したのは主に高度経済成長期、多くの日本人が科学技術の発達による「明るい未来と豊かな生活」を夢見た時代という。当時、福島県が原発を誘致し、運転を開始した時代でもあった。散歩をしながら出会うシュロは、そんな時代の夢の名残のように見えたとしている。
ウイキペディアによると、シュロはヤシ目ヤシ科ヤシ属の常緑高木で、排水良好な土地を好み、乾湿、陰陽の土地条件を選ばず、耐火性、耐潮性も併せ持つ強健な樹種で、生育が遅く、管理が少なく済むため、手間がかからない。日本に産するヤシ科の中では、もっとも耐寒性が強いため、東北地方でも栽培されている。
幹は円柱形で、分岐せずに垂直に伸びるため、樹高が10メートルになるものもある。幹の先端に扇状に葉柄を広げて数十枚の熊手型の葉をつける。この部分の下端から下に30センチから50センチにわたって幹を暗褐色の繊維質が包んでおり、これをシュロ皮という。
シュロ皮を煮沸し、亜硫酸ガスでくん蒸した後、天日で干したものは「さらし葉」と呼ばれ、繊維をとるのに用いられる。シュロ皮の繊維は、腐りにくく、伸縮性に富むため、縄や敷物、ホウキなどの加工品に使われる。
矢内靖史さんは1964年福島県郡山市生まれ、東京工芸大学写真応用科を卒業、スタジオマン、ラボ勤務などを経て1992年に福島民友新聞社に入社、現在、編集局写真部副部長。2006年に「ふくしま虫の目探検」、2008年に「ふくしま里山物語」で東北写真記者協会賞を受賞している。
開場時間は10時30分から18時30分(最終日は15時)。入場は無料。
