銀座シネパトスで沢田研二特集

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【銀座新聞ニュース=2011年8月15日】銀座シネパトス(中央区銀座4-8-7先、三原橋地下街、03-3561-4660)は8月27日から9月16日まで「沢田研二特集 スーパースター・ジュリー 時の過ぎ行くままに・・・」を開催する。

銀座シネパトスが2009年から開催している「日本映画レトロスペクティブ」シリーズの25弾で、今回グループサウンズの元「ザ・タイガース」のボーカル「ジュリー」として知られ、現在も歌手として活躍する沢田研二(さわだ・けんじ)さんを取り上げる。

沢田研二さんは「ザ・タイガース」全盛期に映画に出演し、1971年に「ザ・タイガース」解散後も、多くの映画に出ており、そのうち、xx本を上映する。また、沢田研二さんは9月8日から2012年1月8日までドラムの瞳(ひとみ)みのるさん、ギターの森本太郎(もりもと・たろう)さん、ベースの岸部一徳(きしべ・いっとく、旧芸名は岸部修三=きじべ・しゅうぞう=)さんの3人と一緒に全国ツアーを開く予定だ。

とくに、「ザ・タイガース」が解散してからの1981年から1983年の同窓会や1988年、1993年の「タイガース・メモリアル・クラブ・バンド」も含め、復活ライブには瞳みのるさんは高校の教師ということもあって一切、参加してこなかった。今回は高校教師を退職してフリーになったことから、40年ぶりに沢田研二さん、森本太郎さん、岸部一徳さんと一緒に演奏する。今回の沢田研二さんの特集は、こうした事実上の「ザ・タイガース」復活を記念したものとなっている。

ウイキペディアなどによると、沢田研二さんは1948年鳥取県生まれ、京都府京都市で育ち、1964年に京都府立鴨沂高校に入学(後に中退)、京都市のダンス喫茶でアルバイトをしている時に、「ザ・サンダース(後に「ザ・ファイターズ」)」に声をかけられ、付き人兼ボーカルとして加入、その後、加橋かつみさん、岸部シローさん、瞳みのるさんが「ファニーズ」を結成し、渡辺プロと契約、上京後、「ザ・タイガース」と改名し、1967年にシングル「僕のマリー」でデビューした。

その後、立て続けに出すシングルがヒットし、「ザ・タイガース」はグループサウンズ(GS)の頂点へと躍り出た。1971年1月に解散、2月に新たなバンド「ピッグ(PYG)」を結成し、再出発したが、11月にシングル「君をのせて」でソロデビューし、1972年にシングル「許されない愛」がヒットし、萩原健一(はぎわら・けんいち)さんの俳優活動の本格化で「ピッグ」が形骸化した。1973年に「危険なふたり」で第4回日本歌謡大賞を受賞した。

1965年7月に元「ザ・ピーナッツ」の伊藤エミ(いとう・えみ)さんと結婚(1987年に離婚)、1977年に「勝手にしやがれ」で第19回日本レコード大賞、第8回日本歌謡大賞などを受賞し、1978年に「ラブ(LOVE、抱きしめたい)」で第20回日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞した。1979年に映画「太陽を盗んだ男」で第4回報知映画祭で作品賞と主演男優賞を受賞、キネマ旬報読者選定邦画ベストテン第1位に選ばれた。1980年4月に胃潰瘍で1カ月間入院、1985年1月からの6カ月間休養、1989年に女優の田中裕子(たなか・ゆうこ)さんと再婚、1989年から10年間にわたって継続する音楽劇ACTシリーズをはじめ、1989年のNHK紅白歌合戦ではソロと「ザ・タイガース」としても出場した。

2002年に自主レーベル「ジュリーレーベル(JULIE LABEL)」を設立、2008年に「人間60年・ジュリー祭り」を開き、第21回ミュージック・ペンクラブ音楽賞で「沢田研二 還暦記念コンサート 人間60年 ジュリー祭り」がポピュラー部門のコンサート・パフォーマンス(日本人アーティスト)賞に選ばれている。

上映する映画は以下の通り(公開年、監督名、上映時間、すべてカラー)。

8月27日から8月30日は「ザ・タイガース 世界はボクらを待っている」(1968年、和田嘉訓=わだ・よしのり=さん、88分)と「ザ・タイガース 華やかなる招待」(1968年、山本邦彦=やまもと・くにひこ=さん、88分)。

8月27日から9月2日までイブニング、レイトショーとして「太陽を盗んだ男」(1979年、長谷川和彦=はせがわ・かずひこ=さん、147分)も上映する。

8月31日から9月3日は「ザ・タイガース ハーイ!ロンドン」(1969年、岩内克己=いわうち・かつき=さん、86分)と「パリの哀愁」(1976年、出目昌伸=でめ・まさのぶ=さん、96分)。

9月4日から9月7日は「ときめきに死す」(1984年、森田芳光=もりた・よしみつ=さん、105分)と「カポネ大いに泣く」(1985年、鈴木清順=すずき・せいじゅん=さん、130分)。

9月3日から9月7日までイブニング、レイトショーとして「炎の肖像」(1974年、藤田敏八=ふじた・としや、1932-1997=、加藤彰=かとう・あきら=さん、84分)も上映する。

9月8日から9月11日は「夢二」(1991年、鈴木清順さん、128分)と「リボルバー」(1988年、藤田敏八、115分)、イブニング、レイトショーとして「妖怪ハンター ヒルコ」(1991年、塚本晋也=つかもと・しんや=さん、90分)を上映する。

9月12日から9月16日は「男はつらいよ 花も嵐も寅次郎」(1982年、山田洋次=やまだ・ようじ=さん、106分)と「大阪物語」(1999年、市川準=いちかわ・じゅん、1948-2008=、120分)、イブニング、レイトショーとして「魔界転生」(1981年、深作欣二=ふかさく・きんじ、1930-2003=、122分)を上映する。

料金は一般、大高生1300円、シニアが1000円。