光源氏の屏風に、狩野常信の糸桜図、雅な世界に浸ったよ(405)

【tamaoのOL独り言=2024年4月5日】春の訪れってことでもないですが、皇居にある三の丸尚蔵館(千代田区千代田1-8、皇居東御苑内)に光源氏が書かれている屏風が展示されているというので、行って来ました。今年、話題の人!とっても雅な光源氏さまでしたよ。

三の丸尚蔵館に飾られている狩野尚信の「糸桜図簾屏風」。屏風に簾、見たことありますでしょうか?

テレビの俳優さんには似ていないし、いわゆるイケメン顔ではないんだけど、ハンサムでした。もちろんその時代に書かれたものでもないので、ハンサムの基準は違うのでしょうが、光源氏がハンサムだからこそ、あの源氏物語が永遠に語られるのでしょう。何百年も語られるって凄くないですか?それだけモテるって凄い!作家であれば、後世に残る作品ってすごいことですね。

そして、紫式部(970?-1014?)だけじゃなく、同じ時代に清少納言(966?-1025?)もいたわけですよね。なんか、考えてみると、凄い!

コピーなんて出来ない時代、残っているということだけでも凄いことです。途中、戦国時代もあり、戦争もあったんですから。

もっとも、今回、展示されたのは、江戸時代の方々の作品であり、皇室に献上されたもので、戦国時代は経ておりません。ただ、豪華というのではないのですが、とんでもなく手が掛かっているのはわかりました。手の掛かり方は値段換算できないでしょう。

そんなお宝を見せて頂けるなんて、幸せですね。当時は階級があったでしょうから、日本でも限られた人しか見ることは出来なかったはずです。食べるものに困る人なんて、見れなかったんだろうなぁ。今、困っているわけでは、ありませんが、私なんかが見ることができないものばかりでした。

そして、桜にはちょっと早くて、皇居の桜は見ることが出来なかったけど、尚三館の中の屏風の中に桜が咲いていたんです。狩野常信(1636-1713)の「糸桜図簾屏風(いとざくらず・すだれびょうぶ)」です。屏風に簾がはめ込まれていて、簾の上に桜が描かれています。すだれ?その上に桜??どういうことなのか、下手な写真を撮ってきたので、ご覧くださいませ。

江戸時代のものとのことですが、簾だって江戸時代から保存することは難しいと思います。ちょっと色は変わってしまったのでしょうが、保存状況はすごくよくて、工芸品としても素晴らしいものです。

今、ちょうど桜の開花時期ですが、屏風には満開の堂々とした桜、そして簾の上に描かれた桜は、散り始める桜のようで儚(はかな)い。

宮中からのオーダーで作ったとのことですが風流ですね?なんだか琴の調べが聞こえてきそうな作品で、やっぱり庶民と次元が違う(笑)。

見学には日時指定があり、展示作品数も多くはありませんが、せっかくの機会でありますのでご覧頂きたいです。大事な大事な日本国のお宝です。これのメインテナンスに税金が使われるのであればしょうがありません。納得です(敬称略、中堅企業に勤めるOLのタマオさんが日常の生活について思っていることを不定期に書きます。注書きは著者と関係ありません)。