ART FOR THOUGHTで大小田万侑子「つゆくさひめ」原画展

【銀座新聞ニュース=2024年4月18日】ART FOR THOUGHT(中央区銀座8-10-4、和孝銀座8丁目ビル、03-6228-5922)は4月19日から5月18日まで大小田万侑子さんによる「つゆくさひめ絵本原画展」を開く。

ART FOR THOUGHTT(アート フォー ソート)で4月19日から5月18日まで開かれる大小田万侑子さんの「つゆくさひめ絵本原画展」に出品される作品。

画家の大小田万侑子(おおこだ・まゆこ)さんは4月に絵本「つゆくさひめ」を刊行するのを記念して、原画展を開く。型染の繊細な描写と和紙のあたたかみあるテクスチャーで、動植物や古事記にインスピレーションを得た神秘的な世界を描いている。

大小田万侑子さんは母親の大小田さくら子さんが2022年11月1日に刊行した「新装版 やまとかたり あめつちのはじめ」(アカツキノイエ、2500円)の絵を手がけており、今回は絵と文章を担当している。

「つゆくさひめ」は、型染が原画の絵本で、「和紙に糊を置き、黒い染料を刷毛で染める。その表現は、手描きとも版画とも染色された布とも違う独特な美しさを放ち、物語を引き立たせる力を持っていると考える」としている。

また、絵本制作については「絵本により培われた作家の芸術性に向き合う行為でもある。作者の中にある物語を、型染と和紙、絵と文章によって確かに表現することを試みた」という。

大小田万侑子さんは1992年東京都生まれ、2016年に横浜国立大学人間科学部美術科を卒業、
2018年に東京藝術大学大学院美術研究科芸術学専攻美術教育研究分野を修了、2021年に同大学大学院美術研究科美術専攻工芸研究領域(染織)博士後期課程を修了、同年から2024年まで東京藝術大学美術学部工芸科染織研究室教育研究助手、現在、東京藝術大学美術学部工芸科染織研究室非常勤講師。

2017年に東京藝術大学藤野奨学金賞、第53回神奈川県美術展でかながわ賞、第12回アートプラザ大賞展で入選、2018年に第66回東京藝術大学修了作品展で買上賞、第41回三菱商事アート・ゲート・プログラムで入選、2019年に佐々木泰樹育英会2019年度前期デザイン・工芸美術専攻助成生(2020年に奨学生)、第58回日本現代工芸美術展で入選、東京藝術大学で安宅賞を受賞、2020年に第59回日本クラフト展で入選、第23回岡本太郎現代芸術賞展で入選、2021年に第2回全国大学選抜染色作品展で奨励賞などを受賞している。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)まで。日・月曜日と祝日は休み。