「トテチータ・チキチータ」豊原功補、松原智恵子ら挨拶

【銀座新聞ニュース=2012年3月23日】アルゴ・ピクチャーズ(港区赤坂4-10-21、03-3584-6237)は4月7日から銀座シネパトス(中央区銀座4-8-7先、三原橋地下街、03-3561-4660)で一般公開する「トテチータ・チキチータ」の初日に豊原功補さん、松原智恵子さんらによる舞台あいさつを開催する。

4月7日の11時30分の回上映前に、監督の古勝敦(こかつ・あつし)さん、プロデューサーの古勝たつ子(こかつ・たつこ)さん、古川雅裕(ふるかわ・まさひろ)さんをはじめ、主人公の「木村一徳」役の豊原功補(とよはら・こうすけ)さん、木村一徳の妹「木暮百合子」役の松原智恵子(まつばら・ちえこ)さん、高校生の「大越健人」役の葉山奨之(はやま・しょうの)さん、「一ノ瀬凛」役の寿理菜(じゅりな)さんが舞台に登場してあいさつする。

「トテチータ・チキチータ」は監督を務めた古勝敦さんのオリジナル脚本で、年齢も家庭環境も異なる孤独を抱えた4人の姿を通し、生死を乗り越え、つながり続ける家族のきずなを描くファンタジードラマで、東日本大震災後の福島県でロケを行い、被災者の人たちも顔を見せている。

物語は事業に失敗した木村一徳が生きることに絶望しながら東京をさまよっていると、ある日、古びた零戦模型を見つめていた下町のおもちゃ屋で不思議な少女・一ノ瀬凛と出会う。

一徳は詐欺まがいのリフォームの仕事を得て福島にたどり着くと、そこには大越健人が原発事故で避難を余儀なくされていた。凛も両親が離婚、父のふるさと、福島へ来ており、福島で再会を果たした一徳に凛は「一徳は前世私たちの息子だった、そして健人は父、私は母だった。今、私たちを呼んでいる人がいる、そのために生まれ変わってここに集まった」と語り、戦争で死亡した家族という。

待っていたのは、戦争以来ひとりぼっちの一徳の妹・木暮百合子で、痴呆症を抱えながら福島で独居していて、一徳の最初のターゲットでもあった人物だ。戸惑いながらも「家族」として時間を過ごす4人にとって、久しぶりの安らぎの時間だった。ともに時間を過ごすうちにやがて互いの存在がかけがえのないものになっていくが、幸せな時間は長くなく、別れの時はやってくる。そのとき、家族を守る龍神「トテチータ」が、時を越えて福島の空の彼方にあらわれようとしていた。

古勝敦さんは1961年鹿児島県生まれ、東京農業大学を卒業、在学中より演劇の脚本と演出に携わり、東宝砧撮影所でアルバイトをしたのをきっかけに、映画界に入り、「獅子プロダクション」で助監督、テレビドラマなどで助監督、シナリオライター、CM制作、教育映画などの演出スタッフを経て、2005年に「株式会社テクノストレス」を設立、映像、音楽、イベント関連に関わる。

豊原功補さんは1965年東京都新宿区生まれ、1982年に映画「パソコンウォーズイサミ(ISAMI)」でデビューし、1983年にNHKの大河ドラマ「徳川家康」に出演、、主に映画やテレビドラマで活躍し、2008年に「受験のシンデレラ」でモナコ国際映画祭最優秀主演男優賞を受賞している。

松原智恵子さんは1945年愛知県名古屋市生まれ、明治大学文学部(2部)英文科を中退、1960年に高校生で日活の「ミス16歳コンテスト」に入賞、1961年に「夜の挑戦者」でデビュー、1960年代に吉永小百合(よしなが・さゆり)さん、和泉雅子(いずみ・まさこ)さんとともに「日活三人娘」と呼ばれ、1971年に日活を離れ、テレビを中心に活動している。

チケットは3月31日から「ぴあリザーブシート」で販売をはじめる。料金は2000円。