東宝11月映画、15%減、2カ月連続、作品少なく

【銀座新聞ニュース=2018年12月14日】阪急阪神東宝グループで、国内映画業界首位の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)は12月13日、11月の映画営業部門興行成績(速報ベース)が前年同月比15.1%減の20億4547万円で、2カ月続けて前年同月を下回ったと発表した。

現在、一般公開中の「スマホを落としただけなのに」((C)2018映画「スマホを落としただけなのに」製作委員会)。

11月は例年、9月、10月と並んで需要の端境期で、年間を通じて比較的観客が少ないため、売上高も30億円前後で推移することが多い。2012年が53億円、2013年が68億円、2014年が29億円、2015年が34億円、2016年が35億円、2017年が24億円で推移しており、2018年11月は2年続けて20億円台だった。

一方、トーホー(TOHO)シネマズ、関西共栄興行、スバル興業という連結3社と東京楽天地、オーエスの持分法適用2社を合わせた5社ベースの東宝グループの映画館(687スクリーン)の11月の入場料収入(売店収入は除く)は同29.3%増の54億8995万円だった。2013年6月発表からトーホーシネマズ直営館の入場料収入と東宝グループの入場人員を公表するのを止めている。

11月の新作は2日に公開された「スマホを落としただけなのに」の1本だった。

興行通信社の映画興行ランキングによると、11月3日、4日の週は「スマホを落としただけなのに」が初週で2位、「億男」が3週目で7位とトップ10入りは前の週より1点増えて2作品だった。

11月10日、11日の週は「スマホを落としただけなのに」が2週目で4位とトップ10入りは前の週より1点減って1作品だった。

11月17日、18日の週は「スマホを落としただけなのに」が3週目で4位とトップ10入りは前の週と同じく1作品だった。

11月24日、25日の週は「スマホを落としただけなのに」が4週目で3位に上昇したものの、トップ10入りは前の週と同じく1作品だった。

配給作品は「スマホを落としただけなのに」、「散り椿」、「コーヒーが冷めないうちに」、「劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命」、「億男」など7本だった。