シネパトス「私の叔父さん」で高橋克典、寺島咲らが挨拶

【銀座新聞ニュース=2012年3月22日】銀座シネパトス(中央区銀座4-8-7先、三原橋地下街、03-3561-4660)は4月7日から一般公開される「「私の叔父さん」の初日に高橋克典さん、寺島咲さんらによる舞台あいさつを開催する。

4月7日11時の回上映終了後に、監督の細野辰興(ほその・たつおき)さんをはじめ、主人公の写真家「田原構治」役の高橋克典(たかはし・かつのり)さん、姪「夕季子」役の寺島咲(てらしま・さき)さんが舞台に登場してあいさつする。

「私の叔父さん」は小説家の連城三紀彦(れんじょう・みきひこ)さんが1984年に直木賞を受賞した短編集「恋文」に収録されている同名の短編が原作で、叔父と姪の禁じられた恋の行方を描いている。

物語は田原構治の部屋に大学受験のために上京した姪の娘、夕美子(松本望=まつもと・のぞみ=さん)が泊り、ある日「おじさん、私の母さんのこと愛していたんでしょ?」との発言に言葉を失うところからはじまる。

夕美子の母親で、18年前に夕美子を産んで間もなく死んだ夕季子は、構治の姉・郁代の一人娘で、構治とは叔父、姪に当たる関係だった。18年前に、構治と夕季子の間に何が有ったのか?

福岡の実家で、構治を交え、郁代(松原智恵子=まつばら・ちえこ=さん)、夕美子の父親・布美雄(鶴見辰吾=つるみ・しんご=さん)に対して、夕美子は、母・夕季子と構治が愛しあっていたと言い張り、その証拠として構治が撮った、赤ん坊の自分を抱いた母・夕季子の5枚の写真を見せるのだった。夕美子の追及に、構治の想いは18年前に遡って行く。

構治と夕季子は兄妹のように育った6つ違いの叔父と姪。ある日、東京でカメラマン修行をしている構治の元に、見違えるようにきれいになった夕季子が上京し、7年ぶりの再会を果たす。上京した夕季子は、1カ月間どこにも行かず献身的に構治の世話を始め、お互いがお互いの気持ちを察しながら2人の恋愛模様が微かに回りはじめた。

細野辰興さんは神奈川県生まれ、1976年に独協大学外国語学部を卒業、横浜放送映画専門学院(現日本映画大学)に入学し、今村プロダクション映像企画、ディレクターズ・カンパニーで助監督、1991年に監督デビュー、1996年に「シャブ極道」が映倫により性描写以外の理由で初の成人映画指定とされ、2006年に映画「燃ゆるとき」、2010年に舞台「スタニスラフスキー探偵団」を監督している。

高橋克典さんは1964年神奈川県横浜市生まれ、父親が高校教諭で指揮者の高橋勝司(たかはし・かつし)さん、母親が声楽家で青山学院女子短期大学名誉教授の高橋好子(たかはし・よしこ)さん。3歳からピアノを学び、青山学院大学経営学部を中退、1993年に「抱きしめたい」で歌手デビューした。

その後、俳優に転向した。1999年に「サラリーマン金太郎」に主演、注目され、2003年から「特命係長・只野仁」シリーズに主演している。2004年10月にモデルの中西ハンナ(なかにし・はんな)さんと結婚し、2009年に長男が誕生した。2008年に映画「特命係長・只野仁 最後の劇場版」でも主演した。

寺島咲さんは1990年東京都生まれ、2004年に大林宣彦(おおばやし・のぶひこ)さんの「理由」で女優デビュー、2007年に「受験のシンデレラ」でモナコ国際映画祭最優秀主演女優賞を受賞、2009年に明治大学に入学した。

チケットはチケットぴあを通じて販売中で、料金は2000円。