トリップ祭りカレンダー3月、アイルランド聖パトリックデイやバリ島新年など

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【銀座新聞ニュース=2013年1月26日】トリップアドバイザー(渋谷区恵比寿西1-10-11、03-6416-9333)はこのほど「トリップグラフィックス」として「世界のお祭りカレンダー2013」を発表した。

トリップアドバイザーが「トリップグラフィックス」として発表した「世界のお祭りカレンダー2013」の3月の写真はアイルランドの「セント・パトリック・デイ・フェスティバル」の光景だ。

トリップアドバイザーが日本や世界各国の著名なお祭りや奇祭、スポーツイベントなど旅行者目線で選んだお祭りカレンダーで、毎月5つから8つの世界のイベントの概要や期間、開催地(都市)などの情報を表示している。

3月は10日から17日までカナダ・ロンドンで世界フィギュアスケート選手権が開かれる。世界フィギュアスケート選手権はは国際スケート連盟 (ISU) が主管轄で行われるフィギュアスケート単独の大会としては最大の大会で、男子、女子、ペア、アイスダンスの4種目が行われる。

オリンピックと同等かそれ以上の重みを持ち、国際スケート連盟のランキングポイントでもオリンピックとともに一番高い格を与えられている。各国の大会出場枠は最大3人(組)で、この大会の成績で翌年の世界選手権の(翌年にオリンピックがある場合はオリンピックも)出場人数が決められる。

1896年に初めて世界フィギュアスケート選手権がロシアのサンクトペテルブルクで開かれた。2013年は男子が8カ国、女子が6カ国、ペアが7カ国、アイスダンスが5カ国で争われ、日本は男子、女子、ペアに出場する。

12日はインドネシア・バリ島の元日「ニュピ(Nyepi)」で、バリ島に住むヒンドゥー教徒にとって「新年」にあたる。当日は外国人観光客も含め、島にいるすべての人は屋外での行動を禁止されている。

ネットによると、ニュピの3日前から準備のための儀式がはじまり、「ムラスティ」と呼ばれ、島の人たちが海へ行進する。太鼓や銅鑼を打ち鳴らしながら歩き、海では寺院や各家で祭ってある神々の祭祀などを清める。

前夜祭が「ティルム」で、善なる神を祭るための準備をするが、夕方から家では鍋やカマを打ちならし、家に入り込んだ悪霊を追い出し、各村ではオゴオゴ(オゴホゴ)と呼ばれる大きな鬼の張りぼてを作り、村を練り歩く。家から追い出された悪霊がこのオゴオゴに乗り移り、最後に悪霊が乗り移ったオゴオゴは焼かれる。

暗闇の中を疾走する鬼を見たあと、午前1時からニュピがはじまる。ニュピの当日、外出禁止となり、1日中、家の中にいて、労働、灯火使用、殺生が禁止されている。

14日から18日がアイルランドの「セント・パトリック・デイ・フェスティバル(St.Patrick’s Day Festival)」だ。国を挙げての盛大なお祭りで、国の花であるシャムロックや緑色のものを身に着けて楽しむ。

17日がアイルランドにキリスト教を広めた聖人聖パトリック(Patricius、387?-461)の命日で、1996年に政府が主体となってダブリンで5日間の盛大なフェスティバルとなり、パレードなどの行事が行われるようになった。

14日から19日がスペイン・バレンシアの「サン・ホセの火祭り」だ。スペイン3大祭りのひとつで、連夜、大規模な花火が打ち上げられ、夜を通して飲み歩き、春の訪れを祝う。

「サン・ホセ」とはスペイン語で聖ヨセフ、つまりイエス・キリストの父親のことで、職業が大工だったことから大工職人の守護聖人として崇められている。昔からサン・ホセの日に古い材木や木屑などを集めて大きな焚き火をする習慣が受け継がれているが、ある日、張子の人形「ファヤ」を火の中に投げ入れたのが周囲の人々に面白がられ、それがきっかけとなり、いろいろな人形が作られるようになったという。

現在は1年も前から競って構想を練り、飾り付けも凝った風刺のきいたテーマが取り上げられる。人々に披露された後、19日のサンホセの夜に焼き払われる。これが最大の見どころで、19日深夜に行われるファヤへの点火がバレンシアの火祭りのシンボルとなっている。ただし、期間中に人々は気に入ったファヤに投票し、1位になった作品はファヤ展示館に永久保存される。

15日から17日はオーストラリア・メルボルンでF(フォーミュラ)1オーストラリア・グランプリが開かれる。F1の開幕戦となる。F1は国際自動車連盟 (FIA)が主催する自動車レースの最高峰で、2013年は12のチームと24人のドライザーで争われる。
1950年からはじまり、2011年からは年間20戦になっており、「チャンピオンシップ・ポイント」の総計によってチャンピオンが決定する「ドライバーズ・ワールド・チャンピオン」と、車体製造者(コンストラクター)には2台までポイントが与えられその合計で「コンストラクターズ・ワールド・チャンピオン」が争われる。

27日はインドの春の訪れを祝う「ホーリー祭」だ。鮮やかな色分や色水を掛け合う。ホーリーはもともと豊作祈願の祭りだったが、その後クリシュナ伝説などの各地の悪魔払いの伝説などが混ざって、現在みられる形になった。

ホーリー祭の特徴である色粉や色水を掛け合う由来は、カシミール地方の伝承でこの日に人家に押し入ってくる悪鬼ビシャーチャを追い払うため泥や汚物を投げつけたのが始まりとされる。そのため黄色は尿、赤は血、緑は田畑を象徴すると言われている。