ぐんまちゃん家でこけしコンテスト受賞作品展、販売も

【銀座新聞ニュース=2012年2月16日】群馬県が運営する「ぐんま総合情報センター」(愛称・ぐんまちゃん家、中央区銀座5-13-19、デュープレックス銀座タワー5/13、03-3546-8511)は2月17日から2月20日までの4日間、「きんこけ!展示即売会-近代こけしの里 群馬からお届け」を開催する。

2月に群馬県で開催された「第52回全群馬近代こけしコンクール」で2012年2月2日に開催された「第52回全群馬近代こけしコンクール」で最優秀賞(内閣総理大臣賞)を受賞した富所(とみどころ)ふみをさんの「南風」をはじめ、受賞作品を展示する。また、受賞作品以外のこけしも展示販売する。

「全群馬近代こけしコンクール」は全国のこけしのおよそ70パーセントを生産する群馬県で1961年から開催されているこけしのコンクールで、「創作こけし」と「新型こけし」、「木地玩具」の3部門があり、2012年は262点の応募があり、その中から最優秀賞の富所ふみをさんをはじめ、経済産業大臣賞の青木蓼華(あおき・りょうか)さんの「抱擁」、宮川雄一(みやがわ・ゆういち)さんの「絆」、農林水産大臣賞の藤川和美(ふじかわ・かずみ)さんの「風のささやき」、青木蓼華さんの「春の夢」などが選べれた。

「こけし」とは江戸時代末期(化政文化期)ころから、東北地方の温泉地において湯治客(とうじきゃく)に土産物として売られるようになったろくろ(ものを円形に削る道具)引きの木製の人形玩具のことで、主に、子どもの健康な成長を願うお祝い人形と受け止められた。

こけしは伝統的な形式の「伝統こけし」と、これを模倣した「新型こけし」に分けられる。「伝統こけし」は産地、形式、伝承経緯などにより約10種類の系統に分類され、「新型こけし」は、工芸的な「創作こけし」と、東北に限らず全国の観光地で土産品として売られている「こけし人形」がある。

江戸時代から明治、大正までさまざまな名称や漢字が使われたが、1939年に鳴子温泉(なるこおんせん)で開催された「全国こけし大会」で平かなに統一された。

群馬県では1910年に近代こけしが生産されるのようになったのは、関口専司(せきぐち・せんじ)が前橋市総社町(まえばししそうじゃまち)にコマやけん玉など木製おもちゃの工場を開業したのがはじまりとされ、戦後に本格的なこけし生産が行われ、1961年に第1回こけしコンクールが開催された。

開場時間は11時(初日は13時)から18時(最終日は17時)まで。入場は無料。