志門で梅田東支子、田中曽女、原尚利ら「風土」展、中野中が企画

【銀座新聞ニュース=2021年10月11日】ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル、03-3541-2511)は10月11日から16日まで「<風土>に生きる・Ⅷ」を開いている。

ギャルリー志門で10月11日から16日まで開かれる「<風土>に生きる・Ⅷ」のフライヤー。

美術評論家の中野中(あたる)さんが企画・コーディネイトした展示会で、梅田東支子さんをはじめ10人の画家が作品を展示する。

中野中さんは「グローバル(国際性)を言われる今日こそ、ローカリティ(風土性)が大事なのではないか。風土とは、自分の血脈に間違いなく受け継がれているもの。土地の気候・地味・地勢、伝承される祭礼や習慣・風土など。みずからが依って立つ根幹に風土を認識することこそ、個々のアイデンティティーを明確化できるのではないだろうか」としている。

出品するのは梅田東支子さん、江刺家隆さん、柏木喜久子さん、片山文さん、直原清美さん、柴野純子さん、新冨正弘さん、田中曽女さん、原尚利さん、茂木秀夫さん。

中野中さんは1943年長野県生まれ、明治大学商学部を卒業、月刊「日本美術」(日本美術社)、月刊「美術評論」、旬刊「新美術新聞」(美術年鑑社)などの編集長を経てフリーの美術評論家として活動している。

梅田東支子さんは北海道生まれ、2013年に「清興展」で内閣総理大臣賞、国際芸術交流選抜展で優秀賞、フランス絵画彫刻国際展で名誉特選賞などを受賞している。

江刺家隆さんは青森県生まれ、CAF・N展などに出品している。

柏木喜久子さんは神奈川県生まれ、1979年から主体展に参加している。

片山文さんは徳島県生まれ、2006年から水彩連盟展に出品、損保ジャパン日本興亜美術財団賞などを受賞している。

直原清美さんは岡山県生まれ、武蔵野美術大学短期大学部を卒業、2005年に上野の森美術館大賞展に出品している。

柴野純子さんは東京都生まれ、二紀新人選抜展で奨励賞、二紀展で同人賞、女流画家協会展で原光子賞などを受賞している。

新冨正弘さんは山口県生まれ、日本大学芸術学部を卒業、二紀展などに出品、国際美術大賞展で大賞などを受賞している。

田中曽女さんは朝鮮慶尚道晋州生まれ、1978年に女流画家協会展に初出品で入選(以後、1986年まで連続入選)、1985年に第42回現展に初出品(1986年に会友賞、1992年、1997年に会員賞)、1994年に国際美術書道文化交流大賞展で中国江蘇省文化庁賞(最高賞)、1995年に朝日チューリップ展で審査員賞、1996年に国際美術大賞展で審査員賞(2002年に名誉会長賞)などをを受賞している。

原尚利さんは長野県生まれ、1999年に「新構造展」で何徳賞、(2002年に内閣総理大臣賞、2011年に損保ジャパン美術財団賞)などをを受賞している。

茂木秀夫さんは東京都生まれ、2020年にCAF・N展に出品している。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)、入場は無料。