国際フォーラムでGWにクラシック、オリジンをテーマに90公演

【銀座新聞ニュース=2024年4月25日】クラシック専門の演奏家、マネジメント会社の株式会社KAJIMOTO(中央区銀座6-4-1、東海堂銀座ビル、03-3574-0969)、東京国際フォーラム(千代田区丸の内3-5-1、03-5221-9000)、三菱地所(千代田区大手町1-1-1、大手町パークビル、03-3287-5100)で構成される「ラ・フォル・ジュルネTOKYO2024運営委員会」(03-3574-6833)は5月3日から5日の3日間、東京国際フォーラムで「ラ・フォル・ジュルネTOKYO2024」を開く。

5月3日から5日の3日間、東京国際フォーラムで開かれる「ラ・フォル・ジュルネTOKYO2024」(画像は2023年開催時の会場風景(C)teamMiura)。

2005年5月から東京国際フォーラムを中心に、大手町、丸の内、有楽町で開いてきた「ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日)・オ・ジャポン」は、2018年から「ラ・フォル・ジュルネ・トウキョウ(TOKYO)」と改称し、多くのクラシック演奏会を開いている。ただ、2020年と2021年、2022年はコロナの感染拡大により中止、2023年に開かれた。

「ラ・フォル・ジュルネ」は1995年にフランスの港町ナントで生まれたクラシック音楽祭で、毎年テーマとなる作曲家やジャンルを決め、ナント市のコンベンションセンター「シテ・デ・コングレ」の9つの会場で、同時並行的に約45分間のコンサートが、朝から夜まで開かれ、コンサート数は5日間で300公演になる。

2000年にはポルトガル・リスボン、2002年にはスペイン・ビルバオ、2005年5月から東京国際フォーラムで開かれている。2009年に石川県金沢市とブラジル・リオデジャネイロ、2010年に新潟市、滋賀県びわ湖、ポーランド・ワルシャワ、2011年に佐賀県鳥栖市(とすし)、ロシア・エカテリンブルグでも催されている。

「ラ・フォル・ジュルネ・TOKYO2024」は2024年が17回目となり、2015年から従来の音楽家を取り上げる方式から、横断的なテーマを設定して、それに関連するクラシック曲を演奏しており、2024年は「ORIGINES(オリジン)ーすべてはここからはじまった」がテーマで、3日間で有料だけでも90公演が上演され、無料公演もある。また、タレントのふかわりょうさんがアンバサダーを務めている。

今回のテーマについて、アーティスティック・ディレクターのルネ・マルタン(Rene Martin)さんは19世紀半ば以降にロシア、ハンガリー、チェコスロバキア、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、フランス、スペインなどで花開いた「国民楽派」、また、楽曲形式の変遷でも、ソナタ、四重奏曲、協奏曲といった重要な形式を取り上げる。さらに、楽器の起源も取り上げる。

竪琴とともに世界最古の楽器の一つとされる笛、2000年前にバビロンで生まれた「ウード」は、アラブ・ペルシア文化圏を象徴する撥弦楽器であり、幾世紀にもわたり弾き継がれてきた。アルメニアの魂の歌を奏でる木管楽器「ドゥドゥク」も取り上げる。

さらに、パイオニア的作品で、音楽史の流れを変えた作品、その好例がイタリア人のヴィヴァルディ(Antonio Lucio Vivaldi、1678-1741)の「四季」(1725年)、ロシア人のストラヴィンスキー(Igor Fyodorovitch Stravinsky、1882-1971)の「春の祭典」(1913年)、ユダヤ系アメリカ人のバーンスタイン(Leonard Bernstein、1918-1990)の「ウエスト・サイド物語」(1957年)としている。

主催者側では、公演の選択に迷ったら、まずは「ホールA」のコンサートの観賞を勧めている。

期間中、東京国際フォーラムの地上広場キオスクステージの無料公演(サプライズコンサートなど)は当日に公表される。

期間中、東京国際フォーラムの地下2階ホールE(キオスクステージ)でも無料公演が開かれるが、参加するには有料公演のチケット、または半券が必要となる。

1曲あたりの演奏時間は約45分で、有料公演の料金は1500円から。ほかに、期間中、無料の地上広場の演奏もある。チケットはすでに販売しており、一部は売り切れ。詳細はHPで。無料公演でもチケットの半券が必要な場合もある。コンサートの日程など詳細は公式サイトを参照。