フード協、外食3月11%増、28カ月+、店舗減も円安で外国客好調

【銀座新聞ニュース=2024年4月26日】一般社団法人日本フードサービス協会(港区浜松町1-29-6、浜松町セントラルビル、03-5403-1060)は4月25日に3月の「外食産業市場動向調査」(全店ベース)を発表した。

コロワイドグループのカッパ・クリエイトが運営するかっぱ寿司は4月25日から5月8日まで「かっぱの本鮪中とろ110円&豪華ネタ祭り」を開いている。「本鮪中とろ」が1貫税込110円、「ずわい蟹かにみそのせ包み」(同110円)、「本鮪とろたく包み」(同198円)、「茹でずわい蟹にぎり」(同209円)、「特盛いくら」(2貫374円)、「蝦夷あわび」(2貫374円)、「本鮪・みなみ鮪中とろ2種食べ比べ」(2貫407円)などを提供している。

それによると、3月は前年より土日の数が2日多い曜日まわりと、コロナ禍のない歓送迎会シーズンとなったことで客足が堅調で、外食全体の売り上げは前年比11.2%増(2019年3月比13.5%増)、2021年12月から28カ月連続でプラスとなった。

また、円安傾向の継続や、3月16日の北陸新幹線延伸開業などもあり、訪日外国人観光客を中心に観光需要が好調だった。

客数は同6.6%増(2021年12月から28カ月連続でプラス)、客単価は同4.4%増(2021年10月から30カ月連続でプラス)となっている。これに対して店舗数は2023年4月から12カ月連続減と減少傾向にある。

業態別では、ファーストフード(FF)は、引き続き好調で、売り上げは同10.7%増(2019年3月比27.2%増)、2021年3月から38カ月続けてプラスとなっている。

「洋風」は、割引率の高いキャンペーンと新商品の好調、リーズナブルな新ブランド展開などで同10.4%増。「和風」は、CM効果などにより、同16.1%増。「麺類」は、テレビ露出の効果に加えて、前年より低い平均気温の中で温かいメニューが好調で同13.9%増となった。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、桜の開花が先送りとなり持ち帰り需要が伸び悩んだところもあったが、回転寿司は比較的堅調で、同2.9%増となった。

ファミリーレストラン(FR)は全体では同13.0%増(2019年3月比4.1%増)で、2022年3月から25カ月連続でプラスとなった。

「洋風」は前年より土日の多い曜日まわりで集客堅調、テレビへの露出効果もあり、同13.6%増、「和風」は寒い日の鍋料理が好調で同上12.5%増、「中華」は各種春のキャンペーンが好評で同11.3%増、「焼き肉」は団体客、食べ放題客、訪日外国人客などの集客が好調で、同13.6%増となった。

ワタミの「焼肉の和民」は4月24日から期間限定でエビやイカ、サーモンなどを使用した10種の海鮮メニューを提供する「春の海鮮フェア」を開いている。「ホタテとアスパラのバジルアヒージョ」(税込547円)や「小エビとエリンギのヤンニョムアヒージョ」(547円)、「アサリとトマトのアヒージョ」(547円)、「海鮮串(イカとホタテ)」(437円)、「わかめナムル(三陸広田湾産)」(327円)、「カニとアサリのクラムチャウダー」(547円)、「サーモンチーズのガーリックライス」(657円)、「ツブ貝とアサリのジェノベーゼ麺」(481円)、「ツブ貝とアサリのトマトスープリゾット」(481円)、「たい焼き」(275円)がある。

パブ・居酒屋は5年ぶりにコロナ禍のない歓送迎会シーズンとなり、宴会も一部で数十人規模のものがみられるほど回復し、週末の好調にも支えられ、同6.2%増(2019年3月比30.2%減)で、2021年11月から29カ月連続でプラスだった。

ディナーレストラン(DR)は訪日外国人観光客の利用増と客単価上昇により、同11.6%増(2019年3月比0.3%減)、2021年11月から29カ月連続でプラスとなった。

喫茶は観光地を中心に訪日外国人観光客需要が堅調に加え、百貨店や観光地、地下街、路面店も堅調で、同10.0%増(2019年3月比4.2%増)、2021年11月から29カ月連続でプラスとなった。

日本フードサービス協会の統計は3月の会員(事業社数)が232社(2024年2月225社、1月229社、2023年12月231社、11月228社、10月230社、9月230社、8月225社、7月226社、6月229社、5月228社、4月225社、3月223社、2月230社、1月236社、2022年12月225社、11月214社、10月230社、9月232社、8月239社、7月223社、6月230社、5月237社、4月228社、3月221社、2月223社、1月227社、2021年12月225社、11月224社、10月225社、9月226社、8月229社、7月219社、6月211社、5月212社、4月229社、3月225社、2月213社、1月222社)。

店舗数が前年同月比0.7%減の3万6261店(2024年2月3万6310店、1月3万6500店、2023年12月3万6707店、11月3万6658店、10月3万6594店、9月3万6406店、8月3万6443店、7月3万6584店、6月3万6500店、5月3万6529店、4月3万6651店、3月3万6589店、2月3万6690店、1月3万6919店、2022年12月3万6874店、11月3万6802店、10月3万6996店、9月3万6749店、8月3万7059店、7月3万6882店、6月3万7099店、5月3万6985店、4月3万6735店、3月3万6422店、2月3万5916店、1月3万6624店、2021年12月3万6573店、11月3万6743店、10月3万6679店、9月3万6354店、8月3万7603店、7月3万7763店、6月3万6772店、5月3万6600店、4月3万7788店、3月3万7389店、2月3万6757店、1月3万7475店)が対象。

内訳はファーストフードの事業社数が56社(2024年2月54社、1月56社、2023年12月58社、11月58社、10月58社、9月57社、8月55社、7月56社、6月56社、5月55社、4月55社、3月55社、2月57社、1月58社、2022年12月57社、11月54社、10月57社、9月58社、8月58社、7月56社、6月58社、5月61社、4月57社、3月55社、2月57社、1月54社、2021年12月56社、11月61社、10月56社、9月57社、8月62社、7月58社、6月56社、5月55社、4月57社、3月58社、2月55社、1月56社)。

店舗数が前年同月比0.0%の2万1156店(2024年2月2万1233店、1月2万1344店、2023年12月2万1417店、11月2万1544店、10月2万1383店、9月2万1090店、8月2万1194店、7月2万1364店、6月2万1226店、5月2万1248店、4月2万1194店、3月2万1190店、2月2万1076店、1月2万1320店、2022年12月2万1265店、11月2万1288店、10月2万1243店、9月2万1316店、8月2万1364店、7月2万1287店、6月2万1337店、5月2万1456店、4月2万1292店、3月2万1233店、2月2万1097店、1月2万1127店、2021年12月2万1264店、11月2万1434店、10月2万1302店、9月2万1422店、8月2万1556店、7月2万1309店、6月2万1545店、5月2万1093店、4月2万1608店、3月2万1620店、2月2万1356店、1月2万1693店)。

ファミリーレストランの事業社数が68社(2024年2月67社、1月66社、2023年12月68社、11月67社、10月68社、9月68社、8月68社、7月66社、6月67社、5月67社、4月66社、3月66社、2月66社、1月69社、2022年12月66社、3万店11月64社、10月66社、9月68社、8月69社、7月65社、6月66社、5月69社、4月66社、3月63社、2月63社、1月64社、2021年12月65社、11月62社、10月62社、9月62社、8月65社、7月60社、6月60社、5月61社、4月65社、3月61社、2月60社、1月63社)。

店舗数が前年同月比1.7%減の1万0191店(2024年2月1万0134店、1月1万0148店、2023年12月1万0322店、11月1万0288店、年10月1万0317店、9月1万0377店、8月1万0377店、7月1万0259店、6月1万0298店、5月1万0303店、4月1万0478店、3月1万0460店、2月1万0555店、1月1万0498店、2022年12月1万0534店、11月1万0439店、10月1万0619店、9月1万0251店、8月1万0770店、7月1万0642店、6月1万0625店、5月1万0379店、4月1万0458店、3月1万0335店、2月9822店、1月1万0142万店、2021年12月1万0146店、11月1万0166店、10月1万0154店、9月9989店、8月1万0305店、7月1万0019店、6月1万0145店、5月1万0204店、4月1万0592店、3月1万0151店、2月9980店、1月1万0096店)。

パブ・居酒屋の事業社数が36社(2024年2月36社、1月37社、2023年12月33社、11月34社、10月35社、9月34社、8月34社、7月33社、6月35社、5月36社、4月33社、3月34社、2月33社、1月34社、2022年12月33社、11月32社、10月35社、9月34社、8月34社、7月34社、6月35社、5月36社、4月36社、3月35社、2月36社、1月37社、2021年12月35社、11月35社、10月38社、9月37社、8月37社、7月32社、6月31社、5月32社、4月37社、3月38社、2月36社、1月38社)。

店舗数が前年同月比2.9%減の1830店(2024年2月1823店、1月1859店、2023年12月1824店、11月1736店、10月1819店、9月1820店、8月1829店、7月1816店、6月1855店、5月1866店、4月1852店、3月1854店、2月1897店、1月1892店、2022年12月1927店、11月1958店、10月1989店、9月1996店、8月1849店、7月1832店、6月2017店、5月2048店、4月1847店、3月1694店、2月1835店、1月2061店、2021年12月1871店、11月1883店、10月2110店、9月1961店、8月2503店、7月2349店、6月2108店、5月2302店、4月2472店、3月2341店、2月2335店、1月2484店)。

ディナーレストランの事業社数が26社(2024年2月25社、1月25社、2023年12月26社、11月27社、10月26社、9月26社、8月25社、7月33社、6月27社、5月27社、4月28社、3月26社、2月30社、1月31社、2022年12月29社、11月25社、10月28社、9月30社、8月31社、7月27社、6月28社、5月27社、4月28社、3月27社、2月28社、1月30社、2021年12月29社、11月26社、10月30社、9月30社、8月27社、7月30社、6月29社、5月30社、4月31社、3月29社、2月31社、1月30社)。

店舗数が前年同月比3.0%減の895店(2024年2月956店、1月960店、2023年12月963店、11月967店、10月939店、9月934店、8月911店、7月952店、6月950店、5月981店、4月975店、3月964店、2月1017店、1月1065店、2022年12月1028店、11月981店、10月996店、9月1081店、8月922店、7月990店、6月1009店、5月959店、4月995店、3月1018店、2月1040店、1月1100店、2021年12月1129店、11月1098店、10月1090店、9月923店、8月940店、7月944店、6月1002店、5月1012店、4月1084店、3月1075店、2月1137店、1月998店)。

喫茶の事業社数が25社(2024年2月24社、1月23社、2023年12月25社、11月25社、10月26社、9月24社、8月24社、7月25社、6月24社、5月24社、4月23社、3月24社、2月24社、1月23社、2022年12月22社、11月23社、10月24社、9月23社、8月25社、7月24社、6月24社、5月25社、4月22社、3月23社、2月22社、1月22社、2021年12月21社、11月22社、10月20社、9月21社、8月21社、7月20社、6月19社、5月19社、4月18社、3月21社、2月18社、1月17社)。

店舗数が前年同月比0.1%増の1902店(2024年2月1908店、1月1899店、2023年12月1908店、11月1902店、10月1897店、9月1901店、8月1903店、7月1914店、6月1903店、5月1870店、4月1897店、3月1888店、2月1899店、1月1898店、2022年12月1893店、11月1913店、10月1900店、9月1887店、8月1901店、7月1900店、6月1856店、5月1901店、4月1897店、3月1905店、2月1908店、1月1963店、2021年12月1918店、11月1924店、10月1783店、9月1831店、8月2100店、7月2894店、6月1809店、5月1815店、4月1775店、3月2009店、2月1815店、1月1962店)。

外食産業(上場企業)の売上高上位4社の3月の売上高(既存店ベース)は1位のゼンショーホールディングス(すき家、国内店舗数1957店)が前年同月比12.7%増と2021年3月から37カ月続けてプラス、2位の日本マクドナルド(国内直営店とフランチャイズ店の店舗数2978店)が同9.6%増と2020年7月から45カ月続けてプラス、3位のすかいらーく(全グループ、国内外店舗数2964店)は同14.4%増と2022年4月から24カ月続けてプラス、4位のFOOD&LIFE COMPANIES(スシロー、国内店舗数639店)が同19.3%増と2023年7月から9カ月続けてプラスとなった。