ギャルリー志門で上野遒版画展

【銀座新聞ニュース=2022年10月3日】ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル、03-3541-2511)は10月3日から8日まで上野遒さんによる個展を開いている。

ギャルリー志門で10月3日から8日まで開かれている上野遒さんの個展に出品される「Toy Land(トイランド)」(部分、木版画、2022年)。

版画家で「ひとミュージアム上野誠版画館」(長野県長野市川中島町今井1698、026-283-2251)の副館長も務めている上野遒(しゅう)さんが、新作を中心に個展を開く。

上野遒さんは「日々の生活の中で感じているこの今の社会や時代の空気の臭いを形にしたいと思っている。それは蜃気楼の中の空気のように瘴気(しょうき)を孕んで私を苦しめる臭いなのだ。それを吐き出し見詰めなおしたいから作品を作り、作りつつ考えている。わたし自身がそれによって清められるわけではないが、吐き出すことは快感であり、時代へのささやかな抵抗である」としている。

上野遒さんは1939年東京都生まれ、1964年に東京藝術大学絵画科油画専攻を卒業、1971 年に日本版画協会展で山本鼎賞、1993年に第1回エジプト国際版画トリエンナーレに出品(1996年出品、2005年出品)、1995年に台湾・台北市のアジア国際版画展で出品、現在、日本版画協会、日本美術家連盟に所属している。上野誠(1901-1980)は上野遒さんの父親。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)、入場は無料。