ポーラ銀座で星野薫、吉濱翔、秋山美月ら6人展、木島俊介監修

【銀座新聞ニュース=2023年2月9日】化粧品業界国内4位のポーラ・オルビスホールディングス(中央区銀座1-7-7、ポーラ銀座ビル、03-3563-5517)が運営するポーラミュージアムアネックス(ポーラ銀座ビル、03-3563-5501)は2月10日から4月16日まで6人の作家による「ポーラミュージアムアネックス展2023-自立と統合」を開く。

ポーラミュージアムアネックスで2月10日から4月16日まで開かれる「ポーラミュージアムアネックス展2023-自立と統合」に展示される左より永井里枝さんの「Night (ナイト、52°30’44.0”N,13°25’32.2”E=北緯52度30分44秒、東経13度25分32.2秒=, c.2X20)」(2020年、紙、ピグメント)、佐藤幸恵さんの「気色」(2022年、ガラス、真鍮、コルク、金属部品、木)、國川裕美さんの「porta(ポルタ)」(2022年、石灰岩)。

美術評論家で、ポーラ美術館(神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285、0460-84-2111)館長の木島俊介さんが選んだ作家による展示会で、今回は「自立と統合」をテーマに、公益財団法人「ポーラ美術振興財団」が実施している「若手芸術家の在外研修制度」の助成を受けた作家の中から選んだ6人の作品を、2月10日から3月12日までの前期と3月17日から4月16日の後期に分けて展示する。

「若手芸術家の在外研修制度」はポーラ美術振興財団が1996年から実施している40歳未満の絵画、彫刻、工芸などの創作に携わっている作家や展覧会の企画展示、保存・修復、教育普及などの活動をしている人を対象に海外研修を支援する制度で、毎年20人程度(2022年度は33件)が選ばれ、6カ月から1年間(保存・修復は2年以内)、最大340万円(保存・修復は最大680万円)を助成する

今回は前期が2019年にポーラ美術振興財団の在外研修員としてイタリアに滞在した國川(くにかわ)裕美さん、2021年にポーラ美術振興財団の在外研修員としてドイツに滞在した星野薫さん、2017年にポーラ美術振興財団の在外研修員として英国に滞在した吉濱翔さん。

後期が2021年にポーラ美術振興財団の在外研修員としてイタリアに滞在した秋山美月(みつき)さん、2018年にポーラ美術振興財団の在外研修員としてポルトガルに滞在した佐藤幸恵さん、2019年にポーラ美術振興財団の在外研修員としてドイツに滞在した永井里枝さん。

國川裕美さんは1988年東京都生まれ、2013年に東京藝術大学美術学部彫刻科を卒業、在学中の2011年に久米桂一郎賞を受賞、卒業時に東京都知事賞、2015年に同大学大学院美術研究科彫刻専攻修士課程を修了、修了時に東京都知事賞、取手市長賞を受賞し、修了作品が大学買上げとなった。2019年にポーラ美術振興財団の在外研修員としてイタリアに滞在し、2021年に吉野石膏美術振興財団の在外研修員としてイタリアに滞在している。

星野薫さんは1990年埼玉県生まれ、2012年に多摩美術大学絵画学科を卒業、2015年に同大学大学院修士課程を修了、2018年にドイツ・ハンブルク美術大学に入学、2021年にポーラ美術振興財団の在外研修員としてドイツに滞在、2022年に吉野石膏美術振興財団の在外研修員としてドイツに滞在している。

吉濱翔さんは1985年沖縄県生まれ、2010年に沖縄県立芸術大学美術工芸学部絵画専攻を卒業、2012年にトーキョーワンダーサイト平成24年度二国間交流事業で、スペイン・バルセロナに滞在、同年に「TOKYO EXPERIMENTAL FESTIVAL VOL.6(第6回トウキョウ・エクスペリメンタル・フェスティバル)」で奨励賞、2014年に「TOKYO DESINERS WEEK 2014 ASIA AWARD(トウキョウ・デザイナーズ・ウィーク・2014・アジア・アワード)」アート部門でグランプリ、2017年にポーラ美術振興財団の在外研修員として英国に滞在した。

秋山美月さんは1992年イタリア・ローマ生まれ、2016年に琉球大学教育学部美術教育専修を卒業、2018年に広島市立大学芸術学研究科造形芸術専攻彫刻分野を修了、2019年にイタリ・ローマ・アッカデミア美術学院彫刻専攻に入学、イタリア政府給費留学奨学金、2021年にポーラ美術振興財団の在外研修員としてイタリアに滞在している。

佐藤幸恵さんは1986年福島県生まれ、2009年に筑波大学芸術専門学群構成専攻クラフト領域ガラス分野を卒業、在学中の2007年に「第4回雪のデザイン賞」で入選、2008年に「第4回KOGANEZAKI(黄金崎)・器のかたち・現代ガラス展」で入選、2011年に富山ガラス造形研究所造形科を卒業した。2012年にシンガポールの「Art Glass Solutions(アート・グラス・ソルーションズ)アーティスト・イン・レジデンス」に滞在、同年に「EWAAイーストウエスト芸術大賞」でファイナリスト(2013年も)、2014年に「第9回大黒屋現代アート公募展」で入選、2018年にポーラ美術振興財団の在外研修員としてポルトガルに滞在、リスボン大学で研修した。

永井里枝さんは1990年群馬県生まれ、2012年に東北芸術工科大学芸術学部美術科日本画コースを卒業、2014年に同大学大学院修士課程日本画領域を修了、2016年にシェル美術賞展2016で入選、2019年にポーラ美術振興財団の在外研修員としてドイツ・ベルリンに滞在した。

開場時間は11時から19時まで、入場は無料。会期中は無休。