蔦屋書店で古賀勇人「都市の表情」展、都市も自然の一部

【銀座新聞ニュース=2023年3月8日】書店やレンタル店、フランチャイズ事業などを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(渋谷区南平台町16-17、渋谷ガーデンタワー)グループの銀座蔦屋書店(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-3575-7755)は3月11日から31日まで店内インフォメーションカウンター前で古賀勇人さんによる個展「つづけ、もっとつづけ。」を開く。

銀座蔦屋書店で3月11日から31日まで開かれる古賀勇人さんの個展に出品される「つづけ、もっとつづけ。No.4250(Toranomon, Tokyo Japan)」(東京・虎ノ門)。

主に都市の光景を撮影する写真作家の古賀勇人(はやと)さんは、撮影した画像を反転させ、つなぎ合わせてシンメトリーの造形にすることで、都市を人々が畏敬の念を抱く対象、聖域(サンクチュアリ)として描き出している。

こうした手法を取ることで、古賀勇人さんは人口減少や高齢化、産業の競争力の低下など、叫ばれる日本の未来への憂いに対して、彼の想いを表現している。「停滞した現状に絶望することなく、変化し続けること。工事現場をその象徴ととらえて、その内包するエネルギーを描き出すことで、私たちに未来への希望を示して」(蔦屋書店)いるという。

今回、東京の夜景と工事現場をモチーフとした、新作をふくむ5点を展示する。普段、見慣れたはず都市の表情が一転、神々しい姿へと変わるとしている。

古賀勇人さんは「自然の美しさに感動するように都市にも感動する。何故なら都市は自然が姿を変えたものだからです。鉄は鉄鉱石、硝子は石英、コンクリートは石灰石から主に作られています。都市も自然の一部なのです。自然に畏怖するように、都市にも畏怖をする。これを視覚的に」表現している。

古賀勇人さんは1983年熊本県生まれ、2007年に文化服装学院二部服装科を卒業、同年にトーキョーワンダーウォール2007にて入選、2008年に文化学院美術科を卒業、同年に「theory art aword(セオリー・アート・アワード)」で金賞、「GEISAI museum #2(第2回ゲイサイミュージアム)」にて森美術館理事長の森佳子審査員個人賞、2009年に「ALBION art aword(アルビオン・アート・アワード)」で入賞、2010年に第9回三菱商事アート・ゲート・プログラムで入選、同年に「5th TAG BOAT AWORD(第5回タグボート・アワード)」で入選、2022年に「WATOWA ART AWARD(ワトワ・アート・アワード)」で入賞している。

開場時間は10時30分から20時(最終日は17時)。また、蔦屋書店店頭とアートのオンラインマーケットプレイス「OIL by美術手帖」(https://oil.bijutsutecho.com/gallery/730)でも11日10時30分より販売する。