ミライザカで豪州の代替肉メニュー、担々麺やタコライス等5品

【銀座新聞ニュース=2023年3月8日】「焼肉の和民」など208店舗を運営する国内飲食業界第15位のワタミ(大田区羽田1-1-3、03-5737-2288)は3月9日から5月10日まで、「ミライザカ銀座5丁目店」(中央区銀座5-9-11、銀座ファゼンダビル、050-2019-7112)など「ミライザカ」店(約90店)でオーストラリアのプラントベースミートを使ったメニューを提供する「CHANGE ONE MEAL」フェアを開く。

ワタミが3月9日から5月10日まで「ミライザカ」で提供するオーストラリア産のプラントベースミートを使ったメニュー5品。左下から時計回りに、特製肉味噌やっこ、豆乳担々麺、トルティーヤチップス、大豆肉団子、タコライス。

オーストラリアのプラントベースミート(大豆など植物からできた代替肉)の最大手「v2food (ブイ・ツー・フード)」とコラボして、プラントベースミート「v2」を使ったメニュー5品を販売する。「CHANGE ONE MEAL(チェンジ・ワン・ミール)」は「v2food」が2023年からはじめた対日市場向けキャンペーンで、気軽に「v2Food」を取り入れた食事をしてもらう機会を増やすのが目的としている。

今回、提供するメニューはv2mince(ミンチ)を使った「豆乳担々麺」(税込548円)、冷奴にv2minceのそぼろをかけた「特製肉味噌やっこ」(438円)、v2minceを使った肉団子を煮込み、半熟卵を添えた「バルサミコ香る 大豆肉団子ー半熟卵添え」(548円)。

スパイスの利いたv2minceとソフトなトルティーヤのおつまみ「トルティーヤチップスー2種ディップソース」(658円)、鉄板で野菜やチーズと一緒にv2minceを炒めたタコライス「焼きチーズタコライス」(658円)の5品。

ウイキペディアによると、「プラントベースフード(plant base food)」とは「畜産物(肉類)や水産物(魚介類)といった動物由来の原材料を一切使用しない植物由来の原材料を使用した食品全般」を指す。プラントベースフードは肉や魚の代替となり得る食品であるが、植物由来原材料でできているため肉や魚には該当しない。

2050年には世界人口が100億人に達すると言われており、FAO(国連食糧農業機関)は2011年に、世界の食肉消費が2050年までに73%、乳は58%増えると発表した。2017年の世界の家畜・家禽と畜数は「肉用鶏」が665億6672万5000羽、「採卵鶏」が78億3838万羽、「豚」が14億8598万6756頭、「肉牛」が3億441万4858頭、「乳牛」が2億7801万4142頭と世界人口の10倍以上にのぼっている。さらに魚も含めると、人間の食のために年3000億もの動物が消費されていることになる。

これら大量の家畜を飼養するために、地球上の居住可能な土地の約40%が畜産業に使われ、森林破壊、温室効果ガス排出、水資源の大量消費など環境破壊の主原因となっている。また、効率面からすると、現在、地球上の農業用地のうち77%を畜産業が使用しているが、そこから得られるカロリーが18%にしかすぎない。科学者たちは、先進国が肉の消費を減らして、植物ベースの食事へシフトしていく必要性について指摘している。

食品の環境への影響に関する長年の研究によると、肉を植物性タンパク質に置き換えた場合、温室効果ガス排出量は86%から99%少なく、土地利用は97%から99%少なく、大気汚染は70%から99%少なく、毒性のある化学物質の生産量は83%から99%少なく、水の使用量は95%から99%削減できるという。

科学誌「ネイチャー」に2022年5月に掲載された研究では、畜産由来の肉を、発酵微生物から生産された代替肉に移行すれば、2050年までに年間の森林減少を半減させると同時に温室効果ガスの排出量を削減できると報告されている。

銀座周辺の「ミライザカ」店舗は「銀座5丁目店」のほかに、「新橋銀座口ガード下店」(港区新橋1-3-10、050-2019-7191)、「日比谷富国生命ビル店」(千代田区内幸町2-2-2、富国生命ビル、050-2019-7175)がある。

営業時間は各店舗に問い合わせを。