丸善丸の内でサイトウヤスヒロ「やわらかな光」展

【銀座新聞ニュース=2023年3月19日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は3月22日から28日まで4階ギャラリーでサイトウヤスヒロさんによる個展を開く。

フランスに20年以上在住した後、日本に帰国し、国内で制作をはじめた洋画家のサイトウヤスヒロ(斎藤康広)さんは油絵具を薄く塗り重ねる手法で絵を描いており、フランス時代に住んでいた、わずか数戸の集落「ビットレー」や、日本への思いなど風景画を中心に描いている。

サイトウヤスヒロさんは2007年から丸善・丸の内本店で個展を開き、2011年の開催時には東日本大震災に遭遇しており、今年で17回目になる。今回は「日が暮れるころ、サン・クルーの森をぬけるとあたり一面濃い霧に包まれていました。街灯の灯りがちらされてあたりはやわらかい光に包まれていました。わたしは大きな手のひらにすっぽりくるまれているような心地がしました。今回はやわらかな光をテーマにした作品を集めてみました」としている。

サイトウヤスヒロさんは1956年埼玉県所沢市生まれ、1981年に武蔵野美術大学造形学部油絵科を卒業、卒業時に優秀賞を受賞、1983年に同大学大学院美術科油絵コースを修了、修了時に卒業生選抜展に出展、1984年から1985年にフランス・パリのアカデミー・グラン・ショミエール美術学校(ACADEMIE DE LA GRANDE CHAUMIERE A PARIS)で学んだ。

1985年から1986年にパリ美術大学(ボ・ザール=BEAUX-ARTS DE PARIS)で美術解剖学を受講、1985年と1986年、1990年にル・サロン展(Societe des Artistes Franeais SALON)で入選、1987年、1991年から1994年、2001年にドートンヌ展(Salon D’AUTOMNE)で入選、とくに1991年にグランプリ3位を受賞、以降、毎年日本とフランスで個展を開いている。

会期中、毎日11時から19時までサイトウヤスヒロさんが来場する。

開場時間は9時から21時(最終日は16時)まで。