資生堂パーラーが「東をどり」記念でパフェと新橋色ソーダ

【銀座新聞ニュース=2023年5月18日】国内最大の化粧品メーカーの資生堂(中央区銀座7-5-5、03-3572-5111)が運営する資生堂パーラー(中央区銀座8-8-3、0120-471-004)は5月16日から28日まで銀座本店サロン・ド・カフェ(中央区銀座8-8-3、東京銀座資生堂ビル、03-5537-6231)で「東をどりパフェ」などを提供する。

資生堂パーラーが「第98回東をどり」を記念して、5月16日から28日まで提供する「東をどりパフェ」(左)と「新橋色のアイスクリームソーダ」。パフェには芸者を思わせる番傘が添えられている。

5月21日から23日まで新橋演舞場(中央区銀座6-18-2)で開かれる新ばし花柳界による祭り「第98回東(あずま)をどり」にちなんで、資生堂パーラーが新橋芸者の粋な振る舞いをただよわせるデザートを仕立て、「東をどりパフェ」(税込2700円)と「新橋色のアイスクリームソーダ」(1300円)を販売する。

「東をどりパフェ」は東をどりの和の雰囲気を静岡県産の抹茶を使って表現し、お茶の味わいを楽しめるシャーベットとアイスクリーム、伝統のバニラアイスクリームの味わいをメインに、きな粉のわらび餅や白玉、フルーツを入れることで、食感や彩りも豊かに仕上げている。また、番傘をあしらって小粋な芸者を演出している。

「新橋色のアイスクリームソーダ」は明治後期、新橋の芸者たちが青緑色の着物を好み、それが世間にも流行したことから「新橋色」として呼ばれた。その色調を青りんご風味のシロップとレモン、ジンジャーエールで表現し、伝統のバニラアイスクリームを浮かべた。

ウイキペディアによると、花街としての「新橋」は、現在の中央区銀座における花街で、昔から「芸の新橋」と呼ばれ、日本各地の花柳界からも一目置かれてきた。1857(安政4)年に現在の銀座8丁目付近に三味線の師匠が開業した料理茶屋が始まりといわれている。

新橋演舞場は1922(大正11)年に当時の「新橋芸妓協会」が中心となり、新橋演舞場株式会社を設立し、1925(大正14)年に大阪にある演舞場や京都の歌舞練場を手本に新橋芸者の技芸向上を披露する場として建設され、3階建て、客席数1679席、こけら落しとして「第1回東をどり」が開かれた。銀座にありながら「新橋」と名付けられたのは、新橋芸者の技芸向上を披露する場とされたためという。

現在は東をどりは5月の3日間のみで、新橋演舞場を料亭に見立て、文化を遊ぶというもので、新ばし芸者の踊りと、料亭の味を楽しむ場となっている。

営業時間は11時から21時(日曜日、祝日は20時)、月曜日は休み。