ギャルリー志門で金子博人展、旧約聖書をアートで

【銀座新聞ニュース=2023年5月22日】ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル3階、03-3541-2511)は5月22日から27日まで金子博人さんによる個展「アートで解き明かす旧約聖書の世界」を開いている。

ギャルリー志門で5月27日まで開かれている金子博人さんの個展に出品される女士師、デボラの活躍を取り上げた作品。

「金子・福山法律事務所」を経営する弁護士の金子博人(ひろひと)さんは絵画については40年以上の経験があり、ギャルリー志門では11回目の個展となる。5年前から「アートで解き明かす日本文化の源流」シリーズに取り組んでおり、今回は「旧約聖書の巻」で、独自の視点から旧約聖書にみる「女力」について、旧約聖書に登場する第4の女士師(おんなしし)、デボラ(Deborah)の活躍を取り上げて、「女力」がイスラエル民族を救った例を描いている。

ウイキペディアによると、「旧約聖書(Old Testament)」はユダヤ教およびキリスト教の正典だが、ユダヤ教では「旧約聖書」と呼ばず、正式の名は「律法(Torah、トーラー)、預言書(Neviim、ネビイーム)と諸書(Ketubim、ケスビーム)」で、日常的にはその頭文字をとって「TNKH(タナハ)」あるいは読誦を意味する「Miqra(ミクラー)」と呼ぶ。「旧約聖書」は原則としてヘブライ語で記載され、一部にアラム語で記載されている。

イスラム教では「タウラー」(トーラー、律法)と「ザブール」(詩篇)を啓典としてその正統性を認めている。ユダヤ教にとっては、「旧約聖書」は唯一の正典であり、現在も行動を律する文字通りの法で、民族の歴史を伝え、イスラエルの地を民族の故地とする精神的な基盤を与え、行為と歴史の両面において文化的な一体性を与える書でもある。

旧約聖書の最初の5つの書である「モーセ五書」(「創世記」(1章から50章)、「出エジプト記」(1章から40章)、「レビ記」(1章から27章)、「民数記」(1章から36章)、「申命記」(1章から34章))は紀元前4世紀頃には正典的な権威が与えられた。

その後「ヨシュア記」(1章から24章)、「士師記」(1章から21章)、「ルツ記」(1章から4章)、「サムエル記」(上が1章から31章、下が1章から24章)などもまもなく正典的な扱いを受けた。

金子博人さんは1948年神奈川県横浜市生まれ、1973年に早稲田大学法学部を卒業、1975年に同大学大学院修士課程(商法)を修了、司法修習生を経て、1977年4月に弁護士を開業、現在、大東文化大学法科大学院講師、日本大学大学院法務研究科講師、日本プライムリアリティ投資法人(J‐REIT)執行役員、東京商品取引所市場取引監視委員会委員長。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)。