資生堂パーラーで石川県の食材、能登豚や能登牛、白ガスエビ等

【銀座新聞ニュース=2023年9月3日】国内最大の化粧品メーカーの資生堂(中央区銀座7-5-5、03-3572-5111)が運営する資生堂パーラーは9月30日まで「銀座本店レストラン」(中央区銀座8-8-3、東京銀座資生堂ビル、03-5537-6241)で「日本美味紀行“石川県”シェフのおすすめコース」を提供している。

資生堂パーラー銀座本店レストランで9月30日まで提供している「日本美味紀行“石川県”シェフのおすすめコース」。中央の下から左回りに「ベーコンで包んだ“能登豚”ロース肉のソテー」で、次が「鰆(さわら)のムニエル」、その次がデザートの「石川県産 梨のコンポート」、次がアミューズ、隣のスープが「加賀野菜“五郎島金時”の冷製クリームポタージュ」で、もっとも右が「“白ガスエビ”、甘海老、季節野菜、オマール海老のコンソメジュレ寄せ」。

「日本美味紀行“石川県”シェフのおすすめコース」は、「能登豚」や「能登牛」といった石川県ならでは食材を使い、メニューに仕立てた。石川県などの北陸地方で獲れる大ぶりの身の「白ガスエビ」や、加賀を代表する「五郎島金時」や「加賀丸いも」など、素材を活かしたメニューを提供している。

「ランチAコース」(税込7500円、いずれも別途サービス料10%)は前菜、本日のスープ、魚料理または肉料理、デザートで、最後にコーヒーがつく。

「ディナーAコース」(8500円)はアミューズ、前菜、スープ、魚料理または肉料理、デザート、最後にコーヒー。

「ランチ・ディナーBコース」(1万1000円)はアミューズ、前菜、スープ、魚料理、肉料理、デザート、最後にコーヒー。

前菜は「白ガスエビ、甘海老、季節野菜、オマール海老のコンソメジュレ寄せ」もしくは「“能登牛プレミアム生ハム”と“能登豚αのめぐみ生ハム”のサラダ ヴルストを添えて」(プラス1000円)から選べる。

スープはAコースのみ、それ以外のスープは「加賀野菜“五郎島金時”の冷製クリームポタージュ」もしくは「雲丹(ウニ)のコンソメロワイヤル“輪島フグ”を浮かべて」(プラス500円)から選べる。

魚料理は「産地直送の鮮魚 シェフおすすめの調理スタイルで」もしくは「鰆(さわら)のムニエルと“加賀丸いも”のロースト 青海苔香るリゾット添え」か「“海女獲り黒鮑(あわび)”のコンフィ ヴィネグレット風味の赤西貝とスルメイカのティエド ソース・ベアルネーズ (プラス2000円)から選べる。

肉料理は「ベーコンで包んだ“能登豚”ロース肉のソテー ゴルゴンゾーラチーズのソース」もしくは「“能登牛”モモ肉のシャリアピンステーキ 金山寺味噌風味」か「“能登牛”フィレ肉とサーロインのアソートメント お好みのソースで」 (プラス3000円)から選ぶ。

デザートは「石川県産和梨のコンポート バニラアイスクリーム添え」もしくは「石川県産ヨーグルトとミルクのマリアージュ」から選べる。

JFいしかわによると、「白ガスエビ」とは「クロザコエビ」のことで、日本海側でしか水揚げされず、歯応えがあり、まったりとした甘さで、鮮度も落ちやすく変色しやすいことから産地でしか流通しない「幻のエビ」とも呼ばれている。

「有限会社かわに」によると、「五郎島金時」とは、石川県金沢市の五郎島・粟ヶ崎地区や内灘砂丘で主に生産されているさつまいもで、加賀伝統野菜の一つにも入っている。さつまいもには粘質系と糖質系があり、五郎島金時は高系14号の選抜品種の糖質系という。日本で一番の糖質系のさつまいものため、他のさつまいもに比べほくほく感が強いのが特徴。

また、さつまいものおいしい時期は秋ではなく、冬で、9、10月は五郎島金時独特のほくほく感は強いが、甘さは弱い。2カ月から3カ月は貯蔵することにより、甘さが凝縮され、違った食感・味のさつまいもが楽しめる。五郎島金時の一番のこだわりは収穫量を抑えた栽培方法で、作りすぎないことで栄養をしっかりと吸収しながらストレスなく成長させている。

能登の里山里海によると、「能登豚」は石川県内で肥育、石川県金沢食肉流通センターで処理、日本食肉格付協会により格付け、衛生的な管理のもとで生産の条件を満たした豚肉をいう。2006年に県畜産総合センター、北陸学院大学、日清オイリオが共同開発し、生活習慣病の予防に効果があるとされる「α-リノレン酸」が一般的な豚の約5倍含まれる「αのめぐみ」もそのひとつという。

現在、県内の養豚農家は13軒あり、2014年は約4万4000頭が出荷され、そのほとんどが石川県内で消費されている。同年、能登豚推進協議会が設立され、普及に努めている。

ウイキペディアによると、「能登牛」は1995年に石川県と県内の肉用牛関係団体が「能登牛銘柄化推進協議会」を立ち上げ、協議会が認定の基準を策定し、一定の基準を満たした牛に呼称が許された牛をいう。黒毛和種(血統が明確であるもの)、石川県内が最終飼養地であり、かつ石川県内での飼養期間が最長、肉質等級はA3以上またはB3以上をいう。ただし、出荷頭数が少ないため、ほぼ石川県内でしか流通していない。

2011年からは格付けA5のうちBMS10以上のもの、格付けA5のうちBMS8または9の場合は、オレイン酸含有率55%以上であることという条件を満たしたものを特に「能登牛プレミアム」と認定し、専用の認定証や認定シールが発行される。

このほかに、9月の「マンスリーメニュー」として、「舌平目で包んだ伊勢海老のクロケット“ガストロノーム”伊勢海老のコラリーヌソース 五島市久賀島産車海老のフライと共に」(6500円)を提供する。ミートクロケットを発展させた伊勢海老のクロケットを、舌平目で包んでフライに仕上げた。

営業時間は11時30分から21時30分、月曜日は休み(祝日は営業)。