丸善丸の内で郷土人形展、飯野モモコ、髙橋操、アリョーナら30人

【銀座新聞ニュース=2023年9月11日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ、03-5288-8881)は9月13日から19日まで4階ギャラリーで「MISOROGI みそろぎ人形展」を開く。

丸善・丸の内本店で9月13日から19日まで開かれる「MISOROGI みそろぎ人形展」のフライヤー。作品はウエノミホコさん作。

2023年に8回目を迎える、「羽関オフィス」(東村山市久米川町3-27-57、042-395-7547)が主催、企画する郷土人形から現代創作まで、人形の不思議にふれることのできる展示会だ。

「みろそぎ(MISOROGI)」とは「ミソロジー(Mythology、神話)」の当て字で、「その意味にとらわれず、人が自分たち以外の『ひとがた』の存在を、モノのなかに見いだすようになった不思議を、国境を越えて探していく」イベントとしている。今回は詩人の八木重吉(1898-1927)の詩「果実」からイメージした「果実のきもち」をテーマにしており、国内外の約30人の作家がさまざまな人形を出品する。ただし、テーマに沿った作品を制作するかどうかは作家の自由となっている。

出品するのは、国内作家が飯野モモコさん、ウエノミホコさん、En(えん)さん、宮内張り子3代目の太田みき子さん、クサボンさん、月光社(つじとしゆきさんを代表とする人形制作集団)、コリスミカさん、さかいゆきみさん、新家智子さん、杉田明十志さん。

髙橋操さん、とくいあやさん、所由紀子さん、西村FELIZ(フェリス)さん、Noe高橋野枝さん、張り子人形のやまさん、風らい坊さん、細貝まいさん、前田ビバリーさん、ままごと森さん。

ミヤタケイコさん、山吉由利子さん、古型今戸(こけいいまど)人形の吉田義和さん、よねやまりゅうさんの25人。

海外からはアリョーナ・K(Alena Kh)さん、チョン・ヤンヒ(Chong Yang-hee)さん、、アンナ・ダヴィデンコ(MI-ANNA Anna Davidenko)さん、マヤ・ホフロヴァ(Maya Khokhlova)さん、セラ(sera)さん、タイス・レマンス(Tais Remans)さんの6人。

羽関オフィスは千葉県船橋市生まれ、学習院大学文学部哲学科を卒業した小川千恵子さんが1993年に創作人形を扱う「ユーラシア・ドールズ」を設立し、1994年に創作人形情報専門誌「ドール・フォーラム・ジャパン」を季刊で創刊した(2007年に休刊)。

2002年よりギャラリー「ノンク・プラッツ」のディレクターも兼任し(2007年に閉館)、映画「イノセンス」で国内外の人形ロケハンをコーディネートし、2004年にNHK新日曜美術館「人形」特集にアドバイスしている。2008年に羽関チエコと改名し、個人事務所「羽関オフィス」を立ち上げて、人形展などの企画業務を行っている。

開場時間は9時から21時(最終日15時)まで。入場は無料。13日8時45分に丸善・丸の内本店1階入口前にて抽選で整理券を配布する。15日12時から電話やネットによる注文を受け付ける。