大丸松坂屋画廊で武田双雲「色即是空」展、トーク、来場も

【銀座新聞ニュース=2023年9月7日】国内百貨店業界2位の流通グループ、J.フロントリテイリング(中央区八重洲2-1-1)傘下の大丸松坂屋百貨店(江東区木場2-18-11)が運営するアートギャラリー「Artglorieux GALLERY OF TOKYO」(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-3572-8886)は9月7日から20日まで武田双雲さんによる個展「色即是空」を開く。

大丸松坂屋百貨店の「Artglorieux GALLERY OF TOKYO(アールグロリュー ギャラリーオブトーキョー)」で9月7日から20日まで開かれる武田双雲さんの個展「色即是空」に出品される「色即是空」。

書道家の武田双雲さんは2019年から現代アーティストとして始動し、書をベースとした自由な発想で生み出された作品を描いており、2021年12月と2022年1月に「飛翔」をテーマにした作品展を「Artglorieux GALLERY OF TOKYO(アールグロリュー ギャラリーオブトーキョー)」で開いており、今回は「色即是空」をテーマにした作品を展示販売する。

武田双雲さんは「この宇宙の不思議に幼いころから魅力されてきました。そして自分の命はどこからきたのか、どう生きるのか。これらの探究と宇宙が繋がった時に作品が産まれます。そして感謝が溢れてくるのです。鑑賞されることでさらにそのエネルギーは増幅されるでしょう」としている。

ウイキペディアによると、「色即是空」は「般若心経(はんにゃしんきょう)」などにある言葉で、仏教の根本教理といわれる。この世のすべてのものは恒常な実体はなく縁起によって存在する、という仏教の基本的な教義で、「空即是色」と対をなす。色(ルーパ)は、宇宙に存在するすべての形ある物質や現象を意味し、空(シューニャ)は、恒常な実体がないという意味。

すなわち、目に見えるもの、形づくられたもの(色)は、実体として存在せずに時々刻々と変化しているものであり、不変なる実体は存在しない(空)。仏教の根本的考えは因果性(縁起)であり、その原因(因果)が失われれば、たちまち現象(色)は消え去る、となる。

武田双雲さんは1975年熊本県熊本市生まれ、東京理科大学理工学部情報科学科を卒業、東日本電信電話(NTT東日本)に営業マンとして2年半勤務し、母親の武田双葉(そうよう)さんの書道教室で1年間書を学び、その後ストリート書家として活動をはじめ、道行く人の希望で即興で書くスタイルを披露し、その後、墨を使った大字パフォーマンスでテレビなどに取り上げられ、NHKの大河ドラマ「天地人」のタイトル字などデザイン書の分野で注目されている。

2013年度に文化庁の文化交流使に任命され、ベトナム、インドネシアにて書道ワークショップを開き、2017年にはワルシャワ大学で講演をしている。2019年6月に第38回ベスト・ファーザー イエローリボン賞の学術・文化部門を受賞し、2019年の元号改元に際し、「令和」の記念切手に書を提供している。

9日14時からと16日14時から、武田双雲さんによるトークイベントを開く。

また、8日から10日、15日から17日は武田双雲さんが来場する。

開場時間は10時30分から20時30分(最終日は18時)まで。