フレッシュネスでキングサーモンバーガー、NZ産をフライに

【銀座新聞ニュース=2023年10月24日】国内第4位の外食グループ、コロワイド(神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1、ランドマークタワー)グループで、「牛角」などを運営するレインズインターナショナル(神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1、ランドマークタワー、0120-142-029)傘下のフレッシュネス(神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1、ランドマークタワー、045-224-7499)は10月25日から11月28日まで「フレッシュネスバーガー日本橋三井タワー店」(中央区日本橋室町2-1-1、日本橋三井タワー、03-6262-7115)などで「キングサーモンバーガー」を販売する。

「フレッシュネスバーガー日本橋三井タワー店」などで10月25日から11月28日まで販売される「キングサーモンバーガー」のフライヤー。

フレッシュネスによると、「キングサーモン」は、水のきれいな環境にしか生息できないため、サーモン世界総生産の中でも、ごくわずかと言われ、スーパーや外食の店舗でもなかなか見られない「幻の高級魚」として知られている。単価も高く、主に高級レストランなどで使用され、チェーン店ではなかなか提供できないのが実状だった。

フレッシュネスではニュージーランド産のキングサーモンの仕入れに成功、商品化できた。今回、仕入れたキングサーモンは、キメが細かく、上品な脂が乗り、柔らかくジューシーで濃厚な味わいが特徴としている。

フレッシュネスでは、生食でも食べられる新鮮なキングサーモンを店内で衣付けからはじめ、フライにして、さっくりふっくらと仕上げた。ふんわりとろりとしたミルクとバター風味のスクランブルエッグ、ほうれん草に生クリームとチーズ使用のホワイトソースを合わせ、スピナッチクリームソースの相性とは抜群で、柔らかな口当たりで衣の食感を際立たせてくれるという。キングサーモンバーガーの税込価格は790円。

開発担当者の逆井里奈(さかい・りな)さんは「上質な脂と旨味を保つために調理方法の試作・検証を幾度も重ね」た結果、「キングサーモンの上質な旨味が存分に味わえる、ひと手間かけた贅沢(ぜいたく)な逸品」が出来上がった。

ウイキペディアによると、「キングサーモン(日本名はマスノスケ、英語ではChinook salmon=チヌークサーモン)」はアラスカからカムチャツカ半島にかけての北太平洋を中心にオホーツク海、日本海北部などに分布する。孵化後、海洋で1年から5年ほど生活し、多くの個体は4年から6年で成熟する。その後は、産卵のため、再び生まれ育った川を目指して遡上する。寄生虫の分析により、アジア系、カムチャッカ系、アメリカ系の3系統の群れがいることが判明している。1900年代にアメリカからニュージーランドに移植され定着している。

孵化・浮上後直ち(3カ月以内)に降海する個体群は「海洋型(秋サケ)」に分類され、孵化後1年から2年をベニザケのように川などで淡水生活を行った後に降海する個体群は「河川型(夏サケ)」に分類される。海洋型は、主にアラスカの北緯56度以南に生息し、沿岸を生息海域とし海洋での越冬はせず、産卵直前に母川回帰する。数カ月間の海洋生活の後、7月から12月に遡上を開始し、河川型ほど上流までは遡上せず中流から下流域で産卵する。

河川型は、アジア系、カムチャッカ系とも呼ばれ、沖合を生息海域とし1回から4回の海洋での越冬を行い、2月から7月に遡上を開始し、より上流まで遡上を行い産卵をする。産卵期は、秋から冬。カムチャツカ系の産卵期は7月から8月とされる。

いわゆるサケ科魚類の中では、北海道に生息するイトウと並んで大きさは最大級であるが(大きなものでは体長が1.47メートル、体重は60キロ近くに達する)、通常漁獲される個体は概ね体長80センチから90センチ、体重は5キロから20キロ程度で、体色は、背面は黒色点が散在する青緑色、腹部は銀白色をしている。尾鰭には銀色の放射条と黒色斑があることで他のサケ・マスと区別できる。また、体に対する目の大きさも、他のサケ・マス類と比較してやや小さめである。

キングサーモンはサケ類の中でも特に脂肪分が多く、美味とされる。国内で流通するものの多くはアラスカやロシアなどからの輸入もの(主に海中で養殖された個体)であり、日本産は少ない。

1970年代には400万尾の漁獲量があったが、2000年頃には100万尾まで減少している。この間、沖合サケマス漁が資源減少の原因とされ、公海上の沖合サケマス漁は1992年以降禁漁とされたが、資源減少には歯止めがかかっていない。このため、資源減少の原因は海洋上での捕獲ではなく、遡上河川に建設されているダムが原因とされ、淡水生活が大きな影響を受けていると考えられるが、解明はされていない。この他、表面水温の変動の影響を強く受けているとの調査結果もある。

2010年の北太平洋漁業によるキングサーモン(チヌークサーモン)の総漁獲量は約140万尾(7000トン相当)、うち110万匹はアメリカで捕獲され、残りはカナダとロシアで捕獲された。商業用太平洋サケの総漁獲量に占めるキングサーモンの割合は重量で1%未満で、魚の数のわずか約0.3%にすぎない。総漁獲量が約2万5000トンあった1990年以前の期間と比較すると、捕獲量は減少傾向にあるが、世界の生産量は、養殖の増加により安定した水準を維持している。

キングサーモンの世界最大の生産者はニュージーランドで、2009年にニュージーランドのキングサーモンの輸出量は5088トンで、輸出収入は6100万NZドル(およそ53億円)に相当した。2011年3月の時点では8500万NZドル(およそ74億円)に増加した。ニュージーランドは世界のキングサーモンの生産量の約半分を占めており、その生産量の約半分が輸出されている。日本はニュージーランド最大の輸出市場となっている。

中央区では「日本橋三井タワー店」のほかに、「日本橋明治座前店」(中央区日本橋浜町2-16-6、ハウスジェントウル、03-5641-5931)、「小伝馬町店」(中央区日本橋小伝馬町3-9、03-5643-8360)、「聖路加タワー店」(中央区明石町8-1、聖路加タワー、03-6264-1610)、「晴海トリトンスクエア店」(中央区晴海1-8-16、晴海トリトンスクエア、03-5859-5058)がある。

ほかに周辺では、「大手町店」(千代田区大手町1-9-7、大手町フィナンシャルシティサウスタワー、03-6262-0971)と「汐留シティセンター店」(港区東新橋1-5-2、汐留シティセンター、03-6263-9422)もある。

営業時間は各店に問い合わせを。