M84で三瀬有紀「Wonderland」展、写真、絵画の枠を超えて

【銀座新聞ニュース=2023年11月11日】Art Gallery M84(中央区銀座4-11-3、ウインド銀座ビル、03-3248-8454)は11月13日から25日まで三瀬有紀さんによる作品展「Wonderland」を開く。

Art Gallery M84(アートギャラリーエムハッシー)で11月13日から25日まで開かれる三瀬有紀さんの作品展「Wonderland(ワンダーランド)」に展示される「夢幻紀行ー時空を超えて」((C)YU-KI/M84)。

写真なのか絵画なのか判らない作品を制作するYU-KI(ユーキ)こと、三瀬有紀さんの個展で、今年4月に開かれたArt Gallery M84(アートギャラリーエムハッシー)主催の写真展「アートの競演 2023春光」で三瀬有紀さんが「M84賞」を受賞して開く記念展で、融合をテーマに独特の世界観を表現した約30点のアート作品を展示する。

三瀬有紀さんは2016年から一般社団法人「フォトコミュニケーション協会」のベーシックコース、アドバンスコース、マスターコースを経て、2017年に「上野由日路(よしひろ)×伊藤弘オールドレンズ写真学校」を受講し、2022年からは安達ロベルトさん主宰「Joy of water color(ジョイ・オブ・ウォーター・カラー)」を経て、現在は小川移山さん主宰の「リペルアート講習会」を受講している。

「リペルアート」とは、渋谷の老舗画材店「ウエマツ」、横浜の「絵具屋三吉」の社長を務めている上田邦介さんが発明した、専用の画材(黒と白のリペルベースとさまざまな色のリペルドロップ)と紙(リペルペーパー)を使い、紙の上に黒色や透明な液体を塗り、それが乾かないうちに界面活性剤が入った絵の具を垂らすと、摩訶不思議なパターンができあがるというアートの1種類。小川移山さんと田村幸さんが2020年6月に「リペルアート協会(Art Beat Circle)」を設立している。

三瀬有紀さんは「いつも融合をテーマにアート作品を制作」しているアーティストで、の一つがリペルアート絵画の上に写真をインクジェットプリントして仕上げた作品がある。「リペルアートは絵画の上に写真を融合させることにより表現の可能性は無限に広がり」、今回は作品「夢幻紀行ー時空を超えて」や「ENSO(円相)ー無限の世界」を展示する。その他にも、水彩やアクリルの絵具を使った作品、写真だけで表現した作品なども展示する。「枠に捉われない自由で楽しい摩訶不思議な世界こそ『Wonderland(ワンダーランド)』」としている。

三瀬有紀さんは神奈川県生まれ、2017年4月に一般社団法人フォトコミュニケーションR協会第3回フォトスクールアドバンスコース修了生合同写真展「GIFT」でPCA賞を受賞、2018年1月に写真展「アートの競演 2018泰月」でM84賞、2023年4月に写真展「アートの競演 2023春光」でM84賞を受賞している。2020年12月に東京で個展「流れ」を開き、その後、さまざまなグループ展に参加している。

開場時間は10時30分から18時30分(最終日は17時)。入場は無料。日曜日は休み。作品はすべて販売する。