ヴァニラで業田良家原画展、ゴーダから機械仕掛けまで画業40年

【銀座新聞ニュース=2023年11月23日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は11月23日から12月17日まで業田良家さんの「画業40周年記念 原画展『マンガ仕掛けの愛』」を開く。

ヴァニラ画廊で11月23日から12月17日まで開かれる業田良家さんの「画業40周年記念 原画展『マンガ仕掛けの愛』」のフライヤー。

1983年の「ゴーダ君」によるデビューから今年で画業40周年になるマンガ家の業田良家(ごうだ・よしいえ)さんは、「さまざまなキャラクターを作り上げ、ユーモアとペーソスを織り込み、生きる喜びと痛み、哀しさを内包する人生をその物語の中に描いてきた」(ヴァニラ画廊)。

今回はデビュー作「ゴーダ君」から、映像化もされた「自虐の詩」や「空気人形」(「ゴーダ哲学堂」シリーズ収録)、「男の操」(2003年から2006年まで「ビッグコミック」に連載)や「世直し源さん」(「バンブーコミックス」(竹書房)4コマセレクションにて連載した)、「詩人ケン」(1998年に刊行)、「百人物語」(「モーニング」に連載)、「祝福屋福助」(「ビッグコミックオリジナル」などに連載)、「神様物語」(「ビッグコミック」に連載)。

第17回手塚治虫文化賞短編賞を受賞した「機械仕掛けの愛」、現在も「ビッグコミック増刊号」で連載中の「機械仕掛けの愛 ママジン」や「ビッグコミックオリジナル」で連載中の「百年川柳」まで、業田良家さん本人が厳選した原画を展示する。また、展覧会のための描き下ろし作品も展示し、業田良家さんが描いてきた絵と言葉を、原画と共にその軌跡を辿る。

ウイキペディアによると、業田良家さんは1958年福岡県甘木市(現朝倉市)生まれ、西南学院大学法学部2年で中退、1983年に「週刊ヤングマガジン」(講談社)のちばてつや賞へ応募、期待賞だったが編集者の目に留まり、デビューのきっかけになる。1983年に4コマギャグ「ゴーダ君」でプロデビューし、1984年から1990年にかけて「週刊宝石」(光文社、1981年10月に創刊、2001年1月25日で休刊)に連載した「自虐の詩」は、2007年に映画化される。他、「ヨシイエ童話」や「シアターアッパレなどを描く。

月2回発行のマンガ誌「ビッグコミックオリジナル」(小学館)では「百年川柳」などを連載(2023年現在も連載中)、読み切り形式のシリーズ連載であった「ゴーダ哲学堂」シリーズは2009年に「空気人形」として映画化された。月2回発行のマンガ誌「ビッグコミック」(小学館)では「男の操」(2003年から2006年に連載)や「神様物語」を連載、「機械仕掛けの愛」は2010年から2021年3月で連載終了し、2021年6月の「ビッグコミック増刊号」から「機械仕掛けの愛 ママジン」と改題して連載を継続している。

「機械仕掛けの愛」は2013年に第17回手塚治虫文化賞短編賞、2015年に第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞している。2017年にNHK BSプレミアムの「プレミアムドラマ」として「男の操」がテレビドラマ化された。

開場時間は12時から19時(土・日曜日、祝日、最終日は17時)。入場料はオンラインで800円、当日券1000円(空きがある場合のみ)。