和光で米田和と文展、草花や鳥を黒で表現する母、手びねりで作る娘

【銀座新聞ニュース=2023年11月29日】国内時計業界第3位のセイコーホールディングス(中央区銀座1-26-1)グループの百貨店、和光(中央区銀座4-5-11、03-3562-2111)は11月30日から12月10日まで6階の「セイコーハウス銀座ホール」で「米田 和・米田 文 陶展-野のかたち 夢のかたち」を開く。

和光が11月30日から12月10日まで開かれる米田和さんと文さんの母娘展に出品される和田和さん「黒描鳥遊葱図鉢(こくびょう・ちょうゆうそうずばち)」。

九谷焼の陶芸家で、日本工芸会正会員の米田和(かず)さんと、同じく陶芸家の米田文(ぶん)さん母娘による2人展で、和さんは主に轆轤(ろくろ)による器胎に自然の草花や鳥のモチーフを黒で表現している。一方、文さんは緻密でユーモラスな小さいオブジェを、手びねりで創作している。

今回は米田和さんは大作の壺や鉢に加え、マイカップや持ち運びができる茶籠を展示する。また、米田文さんは夢や秘密、空想の世界が詰め込まれた万華鏡や小箱、器や段飾りを出品する。

米田和さんは1949年岡山県生まれ、1991年に日本伝統工芸展に初入選(以降30回入選、2014年に朝日新聞社賞)、1996年に石川の伝統工芸展で石川県知事賞(1997年に北國新聞社社長賞、2001年奨励賞、2013年と2017年に北國銀行頭取賞)、2009年に日本工芸会陶芸部会展で日本工芸会賞(2016年に審査委員に)、2011年に日本陶芸展国際陶磁器展美濃で入選、2012年に伝統九谷焼工芸展で奨励賞(2016年に北國新聞社賞)。

同じく出品される米田文さんの「虹の本」。

2014年に第2回陶美展で高島屋賞、第10回国際陶磁器展美濃で審査員特別賞、2015年に菊池ビエンナーレ入選(以降2017年、2019年、2021年にも入選)、2018年に個展を開催、2021年に陶美展で十四代柿右衛門記念賞、2023年に岡山県立美術館で個展を開く。現在、日本工芸会正会員。

米田文さんは1975年石川県生まれ、1998年に東京藝術大学美術学部芸術学科を卒業、九谷焼技術研修所に入所し、陶芸の道に入る、2002年に金沢卯辰山工芸工房を修了、現在、石川県金沢市で制作している。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)まで。入場は無料。