【銀座新聞ニュース=2023年11月30日】国内最大の化粧品メーカーの資生堂(中央区銀座7-5-5、03-3572-5111)が運営する資生堂パーラーの「銀座本店サロン・ド・カフェ」(中央区銀座8-8-3、東京銀座資生堂ビル3階、03-5537-6231)は12月1日から29日まで新潟県三条市産「“ル レクチェ”のメープルパフェ」と長崎県島原市産「“恋みのり”のストロベリーパフェ」を提供する。
「“ル レクチェ”のメープルパフェ」(税込2700円)は洋梨“ル レクチェ”を収穫した後、40日ほど熟成させており、“ル レクチェ”のおいしさを引き立てるメープルと一緒に食べる。
「“恋みのり”のストロベリーパフェ」(2500円)は冬が旬のイチゴ“恋みのり”を使用しており、ほどよい甘さと酸味が楽しめる。
また、12月25日まで「ラズベリーレアチーズとベリーのクリスマスパフェ」(3000円)を提供する。ラズベリーやイチゴ、チョコなど、デコレーションが華やかで、クリスマスを連想させるパフェとしている。ベリーや、爽やかなラズベリーのチーズクリーム、濃厚な味わいのピスタチオアイスクリームが楽しめる。
「今月のおすすめデザート」としては、29日まで「“恋みのり”を使ったイチゴのティラミス ホワイトチョコレートのアイスクリーム添え」(2600円)がある。イチゴの「恋みのり」が主役で、イチゴとマスカルポーネクリームでティラミスに仕上げた。甘酸っぱいイチゴの味わいと、マスカルポーネクリームの濃厚な味わいが冬らしさを感じさせるとしている。
ウイキペディアによると、「ル レクチェ(Le Lectier)」は、セイヨウナシ(洋梨)の一品種で、高い糖度と滑らかな果肉、芳醇な香りが特徴としている。果皮に斑点(さび)が少なく、独特の甘い香りと酸味の少ない濃厚な甘みがある。収穫は固いうちに行われ、収穫後に追熟させることで初めて生食に適すものとなる。追熟の期間は常温で40日から45日程度で、他の品種より長期間を要する。
果皮が緑色から鮮やかな黄色に変化し、一段と芳香が強くなり、 実のくびの部分にしわが寄り、弾力を感じられる柔らかさになったときが食べごろ。元々、黒斑病、尻くされ、輪紋病などが発生しやすく、実が風で落下しやすい。長期追熟のための広い保管場所が必要なことなどから生産は難しい。現在は原産地のフランスでもほとんど生産されておらず、2018年12月にはパリの一つ星レストランで、新潟から輸出されたル・レクチエが料理業界関係者に振る舞われた。
1902(明治35)年、新潟県中蒲原郡茨曽根村(後の白根市、現在の新潟市南区)の庄屋、小池左右吉(1867-1955)が、ロシアのウラジオストクへ旅行した際にセイヨウナシに出会い、栽培を決意し、1903(明治36)年に原産地フランスから苗木を取り寄せて、試行錯誤しながら栽培方法を確立し、近隣農家にも広めたのが発祥とされる。新潟市に、栽培開始当時の古木が残り、「ル レクチエ発祥の地」の碑が建てられている。
セイヨウナシの品種別栽培面積割合は、ラ・フランス64%、ル レクチエ9%、バートレット6%と、ル レクチエはラ・フランスに次ぐ2番目の栽培面積があり、その約8割が新潟県で栽培されている。近年では生産技術の向上により、収穫量は年々増加し、収穫は毎年10月中旬頃に行われ、11月下旬から12月にかけて出荷される。
呼称の表記については、主産地である新潟県において「ル レクチエ」という名称で統一することが決められている。
資生堂パーラー銀座本店サロン・ド・カフェの営業時間は11時から21時(日曜日、祝日は20時)、月曜日は休み。