大丸東京でコニーがポップアップ、「itten」の革小物や財布等

【銀座新聞ニュース=2023年11月29日】かばん類を製造企画販売するコニー(兵庫県豊岡市佐野81-5、0796-23-6345)は11月29日から12月5日まで大丸東京店(千代田区丸の内1-9-1、03-3212-8011)の3階婦人洋品売り場イベントスペースで「itten-itten」の革小物などのポップアップストアを開く。

コニーが11月29日から12月5日まで大丸東京店で開く「itten-itten(イッテンイッテン)」ブランドのポップアップストアで販売する商品。

1975年に設立したコニーは従来、大手企業や有名ブランドにバッグ類のOEM(相手先ブランド)供給を行ってきたが、2015年に初の自社ブランドとして「CREEZAN(クリーザン)」を商品化、さらにファクトリーブランドとして「itten-itten(イッテンイッテン)」ブランドを展開している。

今回は、イタリア産レザーと丸みのあるデザインが特徴で、10色で展開する革小物&バッグシリーズ「BOLLA(ボーラ、イタリア語で「泡」の意味)」と、見る角度によって色合いが変化するイタリア産の革を採用したウォレットシリーズ「MANIERA(マニエラ、イタリア語で「芸術家の手法、様式」を意味する)」、ディズニープリンセスとミッキーマウスをテーマに展開する革小物シリーズ「Disney Collection(ディズニーコレクション)」を販売する。

「BOLLA」シリーズは外装に革のポコポコとした感じが特徴的なイタリア産のレザー(牛革)を使用し、染色に独自の薬品を使い、柔らかいソフトな革でも繊維のしまりがあり、通常、繊維の粗くなるお腹の部位のレザーも形をキープする加工を施している。日本では出せない鮮やかな発色も魅力としている。10色のカラーがあり、デザインには手に収まりやすい丸みのある曲線を取り入れている。今回は「がま口ミニ財布」や「ラウンドウォレット」、「ドローストリングショルダー」などを扱う。価格は税込1万1000円から3万800円まで。

「MANIERA」シリーズは、表の革は見る角度によって色合いが変化する独特の雰囲気が漂うイタリア産の革を採用し、職人が手塗りをしている。カラフルなカラーリングにより、持って楽しい、見て可愛い、女性心をくすぐるデザインにしている。今回は「ラウンドミニウォレット」や「フラップウォレット(LとM)」を販売する。価格は1万9800円から2万2000円。

「itten-itten」の「Disney Collection」は、革小物シリーズ「BOLLA」のアイテムをベースに、ディズニープリンセスとミッキーマウスのテーマで各4アイテムを展開しており、いずれもキャラクターをイメージしたチャームが付属されている。

「itten-itten」の「BOLLA」シリーズと「MANIERA」シリーズは、「豊岡鞄」と「豊岡財布」の称号を獲得している。鞄の街、兵庫県豊岡市の地域ブランド「豊岡鞄」の認定企業(コニー)が製作し、認定審査を通ると名乗ることができる称号とされている。

「豊岡鞄」によると、豊岡かばんは奈良時代から始まる柳細工を起源とし、江戸時代には柳行李生産の隆盛をむかえ、大正時代(1912年)以降はその伝統技術と流通経路を基盤に、新素材への挑戦とミシン縫製技術の導入によりかばんの生産地になったという。

江戸時代には豊岡藩の独占取扱品として、柳こうりの生産が盛んになり、1668年に京極伊勢守高盛(きょうごく・いせのかみ・たかもり、1650-1709)が丹後国から豊岡に移封され、柳の栽培、製造販売に力を注ぎ、土地の産業として奨励したのが始まりとしている。

1936年に開かれたドイツ・ベルリンオリンピックの日本選手団のかばんとして、豊岡のファイバーかばんが採用され、この頃には、「ファイバーかばん」」が、豊岡かばんの主流を占めた。1953年に従来のスーツケースの胴枠を改造し、外型崩れ防止にピアノ線を使用したかばんが生まれ、軽くて強靭など、これまでの欠点を補い、他商品を圧倒したという。戦後は豊岡には300を越えるかばん関連企業が生まれ、全国生産の80%のシェアを占めている。

また、2006年11月に特許庁の地域ブランドとして「豊岡鞄」が認定され、兵庫県鞄工業組合が定めた基準を満たした企業の優れた製品は地域ブランド「豊岡鞄」と呼ばれる。

営業時間は10時から20時。