MEDELで瀧澤美希展、ジグザグで中道思想を表し、色彩は対話

【銀座新聞ニュース=2024年2月4日】MEDEL GALLERY SHU(千代田区内幸町1-1-1、帝国ホテルプラザ、03-6550-8111)は2月6日から18日まで瀧澤美希さんによる個展「independence」を開く。

MEDEL GALLERY SHU(愛でるギャラリー祝)で2月6日から18日まで開かれる瀧澤美希さんの個展「independence(インデペンダンス)」に出品される作品「dialogue(ダイアログ)」。

画家の瀧澤美希さんは、絵画の中に出現する「ジグザグ」を特徴としており、「中道思想を目で見える形に表した」ものであり、色彩は「対話」を意味している。

瀧澤美希さんは「原色が好き」という。「油絵の具のチューブから出したままの原色に魅力を感じる。絵の具は混色『同調圧力』をしたくない。人格を否定してしまうように感じるからだ。個を破壊してしまう気持ちになるからだ。差別とは、違いを尊重せずに優劣をつけることだと思う。ならば横並びに対等にしてジグザグを描こうじゃないか。個と個がお互いの特性を生かして社会を構築していくように」

「理性が行き過ぎ謝った時代に野性的なプリミティブな絵画を作りたくなった。法や策よりハートで描きたい。女性の在り方も変わってきてる。主体性より自立性が求められきてる。だから憧れの女性を描いた。家庭を大事にし、仕事に生きた女性を。みんなプリンセスになりたがる。それが社会の正解」

「私はジャンルダルクになりたい。正解のない何でもありの時代に倫理の授業が投資の授業に変わるらしい。だから心のスペシャリストを描いてみた」

瀧澤美希さんは1994年埼玉県生まれ、2013年に女子美術大学に入学、2015年に女子美術大学を中退、2015年に多摩美術大学に3年次編入、2017年に多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻を卒業、卒業制作で優秀賞、卒業後は生きた哲学を学びたいと思い仏壇屋で働きながら仏教を学び、2021年に「軽視される構造の仕組みの一部である啓蒙主義と資本主義を体感したくて」、アメリカに渡り、2021年末に帰国し、制作を開始している。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)。会期中は休みなし。