丸善丸の内でくらはしれい「こねこのトト」原画展

【銀座新聞ニュース=2024年2月9日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は2月10日から3月4日まで3階児童書売場壁面ギャラリーでくらはしれいさんによる「こねこのトト」デジタル原画展を開く。

丸善・丸の内本店で2月10日から3月4日まで開かれる、くらはしれいさんの「こねこのトト」デジタル原画展に出品される絵本の表紙。

イラストレーターで絵本作家のくらはしれいさんが2023年10月19日に初めて文章と絵を手がけた自作絵本「こねこのトト」(白泉社、税込1540円)を刊行したのを記念して、原画展を開く。

「こねこのトト」は朝起きて、女の子がいちばんにするのは、ねこたちのごはんの準備で、家には6匹のねこがいる。ボスねこのボボや、蝶ネクタイの首輪をつけたロロなど。中でもいちばん小さくて、「ごはんですよ」という声に誰よりも早く走ってくるのが、水色のリボンをつけた黒ねこのトト。

でも、トトはごはんのとき以外は、名前を呼んでもすぐにやってこない。呼ばれたらまず背中をふくらませ、前足を出し、後ろ足を伸ばし、それからようやく、のんびりと来る。そんなトトをはじめとするねこたちと女の子との他愛ない日常が、淡々と描かれている。

白泉社が月刊絵本雑誌「MOE(もえ)」に掲載された物語を単行本化しているのが「MOE」シリーズで、今回の「こねこのトト」もシリーズの1冊。

くらはしれいさんは岐阜県生まれ、雑誌、書籍の挿画、パッケージのイラストなどを手がけている。絵本は2020年11月の「レミーさんのひきだし」(文は斉藤倫さんとうきまるさん、小学館)でデビュー、「王さまのお菓子」(世界文化社)などを刊行している。

開場時間は9時から21時(最終日19時)まで。