【銀座新聞ニュース=2024年2月8日】化粧品業界国内4位のポーラ・オルビスホールディングス(中央区銀座1-7-7、ポーラ銀座ビル、03-3563-5517）が運営するポーラミュージアムアネックス（ポーラ銀座ビル、03-3563-5501）は2月9日から4月14日まで「ポーラ ミュージアム アネックス展2024 表彰と趣意」を開く。

ポーラミュージアムアネックスで2月9日から4月14日まで開かれる「ポーラ ミュージアム アネックス展2024 表彰と趣意」のフライヤー。

「ポーラ ミュージアム アネックス展」は公益財団法人「ポーラ美術振興財団」（事務局・品川区西五反田2-2-3、03-3494-8237）が行っている「若手芸術家の在外研修助成」を受けたアーティストの研修成果を披露する展覧会で、2024年で22回目となる。ポーラ美術館の館長、木島俊介さんが監修している。

この助成事業は、1996年からポーラ美術振興財団が実施している活動のひとつで、40歳未満のアーティストを対象に海外での研修を援助し、活発な創作活動を奨励しようとするもので、2023年までに435人を助成している。

今回も6人のアーティストを前期（2月9日から3月10日の31日間）と後期（3月15日から4月14日の31日間）に分けて、前期は西田秀己（ひでみ）さん、砂田百合香さん、江原梨沙子さんが出品する。後期は水永阿里紗さん、菊池奈緒さん、鶴見朋世さんが展示する。

また、3月8日から10日の3日間、東京国際フォーラムホールE＆ロビーギャラリー（千代田区丸の内3-5-1）で開かれるアートの見本市「Art Fair Tokyo（アートフェア東京）2024」に出品し、作品を販売する。前売が4000円、当日が5000円。

前期に出品する西田秀己さんは1986年北海道生まれ、2011年に札幌市立大学デザイン学部デザイン学科空間デザインコースを卒業、2014年にノルウェーのベルゲン芸術デザイン大学芸術学部修士課程を修了、2017年に英国のデルフィーナ財団アーティストレジデンシーフェロー、2018年にポーラ美術振興財団の在外研修員としてロシアで研修した。現在、女子美術大学芸術学部アート・デザイン表現学科スペース表現領域専任講師。

砂田百合香さんは1989年東京都生まれ、2012年に武蔵野美術大学空間演出学科を卒業、2018年にドイツ・ベルリンのアートセンター、「アーティスト・イン・レジデンスGlogauAIR（グラーガウ・アーティスト・イン・レジデンス）」で研修、2019年にポーラ美術振興財団在外研修員としてドイツで研修、2023年に東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程に在籍している。2018年に開田ひかりさんとのユニットによる共同作品で「Aesthetica Art Prize（エステティカ・アート・プライズ）2018」のロングリスト（Longlist）に入選している。

江原梨沙子さんは1994年東京都生まれ、2017年に女子美術大学芸術学部日本画専攻を卒業、神山財団芸術支援プログラム第4期生に選ばれる。2018年にフランスのパリ国立高等美術学校に交換留学、2019年に第45回三菱商事アートゲートプログラムで入選、2020年に東京藝術大学大学院修士課程油画壁画第二研究室を修了、2021年にポーラ美術振興財団在外研修員としてフランスで研修、2022年に女子美のミラノ賞を受賞し、その特典でイタリア・ミラノで研修している。

水永阿里紗さんは1984年広島県生まれ、2007年に安宅賞、2009年に東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻 を卒業、2011年に同大学大学院美術研究科絵画専攻壁画分野を修了、同年に第6回佐野ルネッサンス鋳金展第2部門で大賞、2014年に同大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻油画（壁画）研究領域を修了、博士号を取得、2022年にポーラ美術振興財団の在外研修員としてドイツで研修している。

菊池奈緒さんは1988年栃木県生まれ、2011年に多摩美術大学絵画学科を卒業、2013年に同大学大学院修士課程を修了、2021年にポーラ美術振興財団在外研修員としてドイツで研修、2023年にカールスルーエ芸術アカデミーを卒業、公益財団法人吉野石膏美術振興財団の在外研修員としてドイツで研修している。

鶴見朋世さんは1994年三重県生まれ、2018年に多摩美術大学生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻を卒業、2022年にポーラ美術振興財団在外研修員として英国で研修、2023年に公益財団法人野村財団の美術部門奨学助成を受賞、Textile Society（テキスタイル・ソサエティ）奨学助成金を受賞、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート テキスタイル専攻を修了している。

開場時間は11時から19時。入場は無料。会期中は無休。