ホットペッパー調べ外食12月11%増、25カ月+、19年比も高水準に

【銀座新聞ニュース=2024年2月8日】大手情報会社のリクルートホールディングス(千代田区丸の内1-9-2、グラントウキョウサウスタワー、03-6835-1111)傘下のリクルート(2021年4月1日付でリクルートライフスタイルを統合、千代田区丸の内1-9-2、03-6835-3000)の「食」に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」はこのほど、2023年12月の「外食市場調査」を発表した。

コロワイドグループのカッパ・クリエイトが運営するかっぱ寿司は2月8日から21日まで「かっぱの冬の味覚食べ比べ」を開いている。今回、提供するのは「とろける白子&あん肝包み」(1貫110円税込)、「とろける白子 ポン酢ジュレ軍艦」(2貫198円)、「北釧まいわし」(2貫110円)、「かにかま天一本にぎり」(1貫110円)、 「茹でずわい蟹」(1貫143円)、「えんがわ包み食べ比べ(ポン酢ジュレのせ・焦がし醤油炙り)」(2貫 297円)、「活しめ寒ぶり3種盛り(寒ぶり、寒ぶりはらみ、漬け活寒ぶり)」(3貫297円)、「冬の味覚贅沢三昧(茹でずわい蟹いくらのせ・柚子塩 活〆寒ぶりはらみ・特盛白子包み)」(3貫594円)などがある。

それによると、12月の首都圏・関西圏・東海圏(東名阪)の3圏域の外食市場規模は前年同月比11.2%増の3624億円と25カ月続けてプラスだった。また、コロナ禍前の2019年12月比では10.3%減(2019年11月18.8%減、10月11.9%減、9月11.9%減、8月19.8%減、7月17.9%減、6月20.4%減、5月16.0%減、4月21.3%減、3月26.0%減、2月比20.5%減、1月比19.6%減)とコロナ禍以降でもっとも高水準となっている。

これにより、2023年の外食市場規模(推計値)は前年比36.9%増の3兆8895億円(11月2756億円、10月2768億円、9月2790億円、8月2756億円、7月2768億円、6月2790億円、5月2756億円、4月2768億円、3月2790億円、2月2756億円、1月2768億円)だった。

外食単価は281円増の3344円と25カ月連続でプラスで、2019年12月比も12.5%増(11月7.0%増、10月6.9%増、9月12.5%増)と9月とともに2023年最大の伸びとなり、市場規模の回復に寄与した。

また、外食実施率は69.4%と前年比では3.0ポイント増となり、7カ月続けて前年を上回り、前月比でも0.24ポイント増だった。外食頻度(外食回数)は月に3.95回と前年を0.23回上回り、前月比でも0.24回増えている。

外食市場規模では、食事主体業態・計は2019年12月比0.6%減(2019年11月比10.2%減、10月比5.6%減、9月比6.4%減、8月比10.6%減)と「ほぼコロナ禍前水準に戻り」、飲酒主体業態・計も2019年12月比22.0%減(11月比33.6%減、10月比24.1%減、9月比19.8%減、8月比31.8%減)改善しているが、軽食主体業態・計は2019年12月比17.3%減(11月比17.0%減、10月比22.4%減、9月比16.5%減、8月比29.1%減)と「足踏み」している。った。また、主要16業態ではすべての業態で市場規模が前年を上回った。

外食市場規模の圏域別では首都圏が2276億円(同25.2%増、26カ月続けてプラス)、関西圏が946億円(同7.9%増、7カ月続けてプラス)、東海圏が403億円(同26.3%増、12カ月続けてプラス)だった。

主要16業種(調査は26分類)を対象とした外食市場規模は飲酒主体の「居酒屋(焼鳥、串焼き、串揚げなど飲酒メインの業態含む)」が前年同月比127億円増の738億円、食事主体の「和食料理店(すし、割烹、料亭、郷土料理専門店等)」が同97億円増の551億円、食事主体の「フレンチ・イタリアン料理店(ファミリーレストラン以外)」が同80億円増の381億円、食事主体の「中華料理店(ラーメン専業店は除く)」が同61億円増の228億円など全業態がプラスだった。

外食単価は、飲酒主体の「スナック、ナイトクラブ、キャバレー」が同1927円高の1万3251円、食事主体の「フレンチ・イタリアン料理店(ファミリーレストラン以外)」が同684円高の6394円、食事主体の「和食料理店(すし、割烹、料亭、郷土料理専門店等)」が同601円高の4967円、食事主体の「すき焼き、しゃぶしゃぶ、鍋、おでん等の専業店」が同597円高の4948円など15業態が上昇した。

これに対して、、飲酒主体の「カラオケボックス」が592円安の3214円と1業種のみが下落した。

調査はアール・ピー・アイ(千代田区神田神保町2-38、いちご九段ビル、03-5212-3411)に委託し、首都圏、関西圏、東海圏の各圏域中心部からの鉄道距離が、おおむね首都圏90分圏、関西圏80分圏、東海圏60分圏の市区町村に住む20歳から69歳までの男女を対象にインターネットによって実施した。

実施時期は事前調査を2023年11月16日から12月4日まで51万7183件を対象に行い、回収数が3万3663件(回収率は6.5%)。本調査は1月4日から15日まで1万2738件を対象に実施し、回収数が9709件、回収率は76.2%、有効回答数が9636件だった。

本調査での「外食(実施率)」とは、夕方以降の時間帯で店で食事した場合を対象とし、1日2回までの外食を含んでいる。また、2019年4月から調査対象にコンビニ、スーパーなどの「イートイン」の選択肢を追加している。