東宝1月映画、5%増、3カ月ぶり+、ゴジラ、SPY等が健闘

【銀座新聞ニュース=2024年2月10日】阪急阪神東宝グループで、国内映画業界首位の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)は2月9日に1月の映画営業部門の興行成績(速報ベース)は前年同月比5.1%増の62億1166万円で、10月以来3カ月ぶりにプラスになったと発表した。

2023年11月3日から公開された「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」((C)2023 TOHO CO.,LTD.)は2月4日までで観客動員数が372万8861人、興行収入が57億3230万円。

1月は例年、12月の最需要期の反動で11月と並んで年間で観客動員数がもっとも少ない閑散期で減少することが多い月だが、11月以降、2カ月連続で70億円を超え、需要が回復傾向にあり、2024年1月も前年が59億円だったことからプラスに転じた。

過去の1月の映画営業部門興行成績をみると、2009年が43億円、2010年が35億円、2011年が40億円、2012年が54億円、2013年が32億円と30億円から50億円にとどまっていたが、2014年が「永遠の0」の大ヒットもあって、91億円と大幅に伸びた。

その後、2015年が56億円、2016年が61億円、2017年も67億円と横ばいが続き、2018年が33億円と半減し、2019年も32億円とほぼ横ばい、2020年も36億円にとどまり、2021年が74億円と倍増し、2022年も73億円と堅調だったが、2023年が59億円に戻り、2024年は62億円と好調だった。

一方、トーホー(TOHO)シネマズ、関西共栄興行、スバル興業、東京楽天地という連結4社と持分法適用会社のオーエスを合わせた5社ベースの東宝グループの映画館の1月の映画興行部門の興行成績は9.9%増の53億5138万円と10月以来、3カ月ぶりにプラスだった。トーホーシネマズ直営館の入場料収入と東宝グループの入場人員を公表するのを止めている。

2023年7月14日に公開された「君たちはどう生きるか」((C)2023 Studio Ghibli)は2024年1月にアメリカの第81回ゴールデングローブ賞アニメ映画賞を受賞した。映画予報によると、7月14日から2024年2月4日までの国内の観客動員数は597万0272人、興行収入は88億7808万円。

新たに1月に公開された映画は5日からの「名探偵コナンvs.怪盗キッド」、19日からの「ゴールデンカムイ」、26日からの「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL(ファイナル)」の3本だった。

興行通信社の映画興行ランキングによると、1月5日から7日の週は「劇場版 SPY×FAMILY CODE:White(スパイ・ファミリーコード:ホワイト)」が3週目も1位、「名探偵コナンvs.怪盗キッド」が初週4位、「ゴジラ-1.0」が10週目に7位と、トップ10入りは前週より1本増えて3本だった。

12日から14日の週は「劇場版 SPY×FAMILY CODE:White」が4週目も1位、「ゴジラ-1.0」が11週目も7位、「名探偵コナンvs.怪盗キッド」が2週目に9位と、トップ10入りは前週と同じく3本だった。

19日から21日の週は「ゴールデンカムイ」が初週1位、「劇場版 SPY×FAMILY CODE:White」が5週目に2位、「ゴジラ-1.0」が12週目で8位、「名探偵コナンvs.怪盗キッド」が3週目に10位と、トップ10入りは前週より1本増えて4本だった。

26日から28日の週は「ゴールデンカムイ」が2週目に2位、「劇場版 SPY×FAMILY CODE:White」が6週目に4位、「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」が初週で6位、「ゴジラ-1.0」が13週目で10位と、トップ10入りは前週と同じく4本だった。

1月に映画館で上映された東宝の配給作品は、「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」(1月26日公開)、「ゴールデンカムイ」(1月19日公開)、「テレビシリーズ特別編集版『名探偵コナンvs.怪盗キッド』」(1月5日公開)、「劇場版 SPY×FAMILY CODE:White」(12月22日公開)、「屋根裏のラジャー」(12月15日公開)、「映画 窓ぎわのトットちゃん」(12月8日公開)、「首」(11月23日公開)、「ゴジラ-1.0」(11月3日公開)、「君たちはどう生きるか」(7月14日公開)など。