ギャルリー志門でairi maeyama展、曖昧さを描く

【銀座新聞ニュース=2024年2月25日】ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル、03-3541-2511)は2月26日から3月2日までairi maeyamaさんによる個展を開いている。

ギャルリー志門で2月29日から3月2日まで開かれているairi maeyamaさんの個展のフライヤー。作品は「夢の浮橋」(2023年)。

画家のairi maeyama(あいり・まえやま、前山愛理)さんは2013年から制作しており、11年目に入った2024年に新作や旧作を中心に個展を開く。

gallery hydrangea(ギャラリー・ハイドランジア)によると、airi maeyamaさんは「人体に植物が生え、物質や物体が繋がり、在るべき所に無く、本来別個体同士がひとつに融合し混ざり合う。地に足はついている筈なのに、夢想的。そんな独自の作風を通して、自分の内側にもつ『言葉だけでは表し難い、曖昧な感情や世界観』を表現している」画家という。

また、「曖昧さ」や「矛盾するもの」、「普通(世間一般、大衆が定義づけしたもの)では無い何か」に対して「受容れること」とし、「美醜、優劣、その他」、比較という枠組みに囚われない「曖昧な世界観」は、「後ろめたさの薄暗い部分を受け容れ、自己肯定に繋がるものと考え、それ故に『曖昧さ』を主体において描き続けている」。

さらに、「人物の顔(表情)を描かないことで、作品自体の感情を明確にしない」という意図もある。それは「自身の表現している『曖昧さ』を追求する為であり、それと同時に見る人によって受け取り方、感じ方の余白を増やしたい事も理由の一つ。作品自体のもつ感情、あるいは思考そのものとして描いている」としている。

airi maeyamaさんは年福岡県生まれ、九州産業大学附属九州高等学校デザイン学科を卒業、2013年より画家として制作をはじめ、ドローイングを中心にアクセサリーや小物の制作、デザインなどを手がけており、人間の内面や小さな心の動き、言葉に表し難い曖昧な感情にフォーカスを当てた作品を描いている。また、昆虫や植物、人間の体の一部をモチーフにした作品を描き、アンダーグラウンドな要素も取り入れているという。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)、入場は無料。