日比谷「PLAY」公開で、奥平大兼、鈴鹿央士、小倉史也ら挨拶

【銀座新聞ニュース=2024年2月28日】バンダイナムコホールディングス傘下のおもちゃ事業、映像音楽事業、ビデオゲーム事業、アミューズメント事業を展開する「ハピネット」(台東区駒形2-4-5、駒形CAビル、03-3847-0521)グループの映画配給会社「ハピネットファントム・スタジオ」(旧ファントム・フィルム、渋谷区千駄ヶ谷5-23-15、A-PLACE代々木、03-6862-0361)は3月9日にTOHOシネマズ日比谷(千代田区有楽町1-1-2、東京ミッドタウン日比谷、050-6868-5068)で「PLAY!ー勝つとか負けるとかは、どーでもよくて」の公開を記念して出演者らによる舞台あいさつを開く。

3月8日から一般公開される「PLAY(プレイ)!ー勝つとか負けるとかは、どーでもよくて」((C)2023映画「PLAY! 勝つとか負けるとかは、どーでもよくて」製作委員会)。

9日10時30分の回上映終了後と13時55分の回上映前に、監督の古厩(ふるまや)智之さんをはじめ、阿波高専情報科2年で茶髪にピアスをする主人公「郡司翔太」役の奥平大兼(だいけん)さん、阿波高専電気科3年「田中達郎」役の鈴鹿央士(おうじ)さん、阿波高専電気科3年「小西亘」役の小倉史也さんが舞台に登場してあいさつする。

ウイキペディアによると、「PLAY(プレイ)!ー勝つとか負けるとかは、どーでもよくて」は徳島県の高等専門学校を舞台に、実在の学生をモデルにeスポーツの全国大会に挑む男子を描いた青春映画で、eスポーツを題材にした日本初の劇映画とされている。本作は大半が徳島県で撮影され、学校の場面は物語のモデルとなった阿南工業高等専門学校でロケが行われている。

監督は古厩智之さんで、脚本は櫻井剛(つよし)さんが手がけた。また、元ホンダの副社長で、ゼガの社長を務め、ハピネットの取締役も務め、旭テックの社長、会長も歴任した入交(いりまじり)昭一郎さん(1940年生まれ)が製作総指揮に名を連ねている。

「eスポーツ(Esports)」はコンピュータゲーム(ビデオゲーム)をスポーツ競技として捉える際の名称で、エレクトロニック・スポーツ (electronic sports) の略称。eスポーツは多くの場合、組織化されたマルチプレイヤーコンピュータゲームの競技大会として開かれており、特にプロ選手(プロゲーマー)同士で、個人またはチームとして対戦する。

競技大会は長い間、コンピュータゲーム文化の一部であったが、2010年代になると多くのコンピュータゲームの開発企業がトーナメントなどのイベントを企画し、開催資金を提供するようになり、eスポーツはコンピュータゲーム業界にとって重要な要素となっている。

競技として一般的に用いられるコンピュータゲームのジャンルは、マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ (MOBA) や、ファーストパーソン・シューティングゲーム (FPS)、対戦型格闘ゲーム、カードゲーム、バトルロイヤルゲーム、リアルタイムストラテジー (RTS) などがある。

アメリカでは2013年に「League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)」や「スタークラフト2」といった競技タイトルがプロフェッショナルスポーツと認定され、外国人選手に対してアスリートビザが発行され、日本では2016年に初めて国内のチームで活動する韓国人選手にアスリートビザが発行された。

2017年の調査では、eスポーツの視聴者は世界中で3億8500万人以上いるとされ、視聴率は男性が約85%、女性が約15%で、18歳から34歳の視聴者が大半を占めている。

日本ではパソコンゲームよりもコンシューマーゲーム(家庭用ゲーム)が主流で、パソコンゲームの市場の小ささに相関してユーザー数も少ないとされ、コンピュータゲームに関する文化の違いによるものとも考えられている。しかし、国内のeスポーツ市場は徐々に拡大し、2019年の市場規模は前年比127%の61億2000万円という調査結果も出ており、今後も成長が見込まれている。

物語は徳島県の高等専門学校に通う郡司翔太が「全国高校eスポーツ大会メンバー大募集」という校内に貼り出された勧誘ポスターに興味を持ったところからはじまる。ポスターを作った1学年先輩の田中達郎に連絡を取ると、達郎は天才ゲーマーだが、ケガでバスケットボールを諦めた苦い経験を持っていた。

達郎は1チーム3人編成のeスポーツ大会「ロケットリーグ」出場のため、翔太に加えて、Vtuberに夢中で、たまたま近くの席にいた小西亘に声をかけ、なかば強引に出場チーム「アンダードッグス(かませ犬)」を結成する。

最初はまったく息の合わない3人だったが、次第にeスポーツの魅力にハマっていき、周りから何と言われようが「思いっきりやったら、『勝つとか負けるとかは、どーでもよくて』」の思いを持ち、練習を重ねて、東京で開かれる決勝戦をめざす。

古厩智之さんは1968年長野県塩尻市生まれ、日本大学藝術学部を卒業、在学中に撮った「灼熱のドッジボール」が1992年ぴあフィルムフェスティバル (PFF) でグランプリを受賞、これでスカラシップ権を獲得し、1995年に「この窓は君のもの」で長編デビュー、第35回日本映画監督協会新人賞を受賞している。これがきっかけで自主上映会「フロム・イースト(FROM EAST)」を発足する。2001年に「まぶだち」を監督し、ロッテルダム映画祭でタイガーアワードと国際批評家連盟賞を受賞、第52回芸術選奨文部科学大臣新人賞、第3回文化庁優秀映画賞を受賞している。

2002年10月から2011年までBS-i(BS-TBS)で放映されたテレビドラマ「ケータイ刑事 銭形愛」を機にテレビドラマも手がけ、「ケータイ刑事 銭形シリーズ」全26話に関わっている。2003年に映画「ロボコン」で監督、脚本をてがけ、日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞、2005年の映画「さよならみどりちゃん」で第27回ナント三大陸映画祭銀の気球賞(準グランプリ)を受賞した。妻は女優・作家・映画監督の唯野未歩子(ただの・みあこ)さん。

チケットはチケットぴあを通じて先行抽選を受付中で、2月29日11時締め切り。3月2日10時から一般発売する。料金は全席指定で2200円均一。