ART FOR THOUGHTで菊地虹、清水雄稀ら6人展、田尾が企画

【銀座新聞ニュース=2024年3月11日】ART FOR THOUGHT(中央区銀座8-10-4、和孝銀座8丁目ビル、03-6228-5922)は3月8日から4月13日まで菊地虹さんらによるグループ展「AFT Market」を開いている。

ART FOR THOUGHTで4月13日まで開いているグループ展「AFT Market(マーケット)」のフライヤー。

ART FOR THOUGHT(アート フォー ソート)は2011年に開業し、2023年7月にリニューアルオープンしており、それ以降、個展を中心に開催してきたので、今回のグループ展はリニューア後では初めてとなる。

今回は、アートの企画・編集など手がける「田尾企画 編集室」代表の田尾圭一郎さんがキュレーション(企画)を務めており、出品するのは画家の菊地虹(こう)さん、画家の真田将太朗さん、陶芸家の清水雄稀(ゆうき)さん、彫刻家の中西凜(りん)さん、アメリカ人アーティストのメリッサ・フィンケンバイナー(Melissa Finkenbiner)さん、山浦のどかさんの6人。

田尾圭一郎さんは1984年千葉県生まれ、2006年年に国際基督教大学を卒業、博報堂を経たのち、美術出版社「美術手帖」ユニットにて企業や自治体とのアートプロジェクトの企画、地域芸術祭の広報支援、雑誌・書籍の編集、展示企画などに携わり、2022年に独立している。

菊地虹さんは1994年東京都東村山市生まれ、2015年に立教大学文学部教育学科を中退、2020年に東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業、2023年に同大学大学院美術研究科芸術学専攻美術教育研究分野修士課程を修了、同年に立教大学大学院文学研究科教育学専攻博士後期課程に入学している。

2018年に「アクリルガッシュビエンナーレ2018」で入選、2021年に「ターナーアワード2021」で大賞、「未来展」で日動社員投票賞、2022年に「WATOWA ART AWARD(ワトワ・アート・アワード)2022」で入選、「コーポレートアートエイド京都」で入選している。

真田将太朗さんは2000年兵庫県西宮市生まれ、2024年に東京藝術大学美術学部を卒業予定で、東京大学大学院学際情報学府学際情報学専攻先端表現情報学コース修士課程に入学する予定。2021年に「第15回藝大アートプラザ大賞」で入選(2022年にアートプラザ賞、2023年に入選、2024年に入選)、2022年に「Art Olympia(アートオリンピア)2022」で入賞、2023年に「第32回全日本アートサロン絵画大賞」で入選、「Google Japan×Z世代アーティスト」第1弾アーティストに採択され、「JR東日本 Beyond Stations(ビヨンドステーション)構想」の常設アーティストに採択、「東京藝大 ART FES 2023」優秀賞を受賞している。

2021年に「藝祭2021」の実行委員長、「五芸企画」に東京藝術大学代表、2022年に「彫刻と対話法 vol.8-2実験の星」のキュレーター、インスタレーションプロジェクト「やさい室」の企画・美術を共同で担当(2023年にやさい室「次元遷移:形態的抽象」の構想・美術)などを手がけている。風景を極度に抽象化する大型絵画を制作する傍ら、人工知能と共同で絵画を創作する新しい美学研究を実践している。

清水雄稀さんは1993年埼玉県所沢市生まれ、2022年に東京藝術大学大学院を修了している。在学中の2021年に第15回藝大アートプラザ大賞で準大賞を受賞している。

中西凜さんは1999年静岡県生まれ、2023年に東京藝術大学美術学部彫刻科を卒業、現在、同大学大学院美術研究科彫刻専攻に在籍している。2019年に「Gallery美の舎学生選抜展」で特別賞を受賞している。

また、洋菓子店で育ったバックグラウンドから主に洋菓子を素材にした彫刻やパフォーマンスを行っており、鑑賞体験を、見るだけでなく食べるという、香りや味、食感といったアプローチに拡張する、食べる彫刻(eat sculpture)を制作している。

メリッサ・フィンケンバイナーさんは2008年5月にアメリカ・ミズーリー州のエバンジェル大学美術教育学を卒業、2022年6月にアメリカ・ユタ州のウエスタン・ガバナーズ大学大学院の経営学の修士過程を修了、2021年11月から青山彫金・金工スクールでジュエリー/鏨・彫金コースを受講し、2022年1月から墨絵作家の山田酔藍(すいらん)さんに師事している。

山浦のどかさんは1990年東京都生まれ、2015年に東京造形大学グラフィックデザイン専攻を卒業、2014年に第11回グラフィック「1_WALL」で入選 (2014年に第12回で入選、2015年に第13回で大原大次郎さんの審査員奨励賞、2016年に第15回で入選)、2015年に第3回東京装画賞でダイニック賞、入選、同年に第197回THE・CHOICE(ちょういす)入選(佐藤直樹さん選)、2016年に「おいしい東北パッケージデザイン2016」で入選、同年に「HB FILE Competition VOL.27」で審査員賞(鈴木成一さん選)、同年に「mt design contest 3」で審査員賞(居山浩二さん選)、2017年に「INK de JET! JET! JET!×ZOKEI」で平和紙業賞などを受賞している。

光と空間、作品を鑑賞する佇(たたず)まいをコンセプトに組み込みながら、和紙や砂、藍など光や自然と調和する素材を用いて制作している。また、2014年ころから編込みのようなオリジナルの柄を生み出し その手法に「NODOKA(のどか)」と名付け、さまざまな環境やモチーフと相性よく連鎖する柄も描いている。アメリカ、北欧など国内外で作品を発表し、アーティストインレジデンスへも参加し、2020年よりアワガミファクトリーに勤務し、阿波手漉き和紙の製造に携わっている。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)まで。日・月曜日と祝日は休み。