丸善丸の内で透明水彩展、福井良佑、加藤潤、清水恵ら31人

【銀座新聞ニュース=2024年4月2日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は4月3日から9日まで4階ギャラリーで「JWS 第13回日本透明水彩会展」を開く。

丸善・丸の内本店で4月3日から9日まで開かれる「JWS 第13回日本透明水彩会展」のフライヤー。

2010年8月に発足した「日本透明水彩会(JWS)」の北海道から九州まで全国で活動する会員の画家31人が透明感あふれる新作の水彩作品約60点を展示する。

また、会場入口には小品コーナーも設置し、メンバー全員の作品を展示販売する。1点につき2万7500円(税込)。

「日本透明水彩会」は「透明水彩」という画材を使って絵を描く人たちが集まって設立した団体で、透明水彩は絵の具の中では、特殊な絵の具という。油彩やアクリルが、塗り重ねたときに下の絵の具をおおい隠すのに対して、透明水彩は下の色が透けて見えるため、油彩やアクリルとはまったく違う技法が要求され、出来上がりも違う風合いになるとしている。

一般的に美術団体の公募展では「水彩画」というカテゴリーが設けられているが、実際に出品される作品はアクリルやガッシュによる油彩画風の作品がほとんどで、透明水彩の作品と同列に扱うには違和感があり、ガッシュやアクリルの作品と透明水彩を一緒に並べては、透明水彩のよさが発揮できないとしている。

透明水彩は「水彩画」であっても、アクリルやガッシュと同列には扱われることについて、透明水彩の画家にとって悩みの種で、そんな悩みを解決する透明水彩だけのグループがあればという希望が強まり、福井良佑(りょうゆう)さんが代表者となって「日本透明水彩会」が発足した。2011年から「日本透明水彩会展」を開いており、2020年が10回目の予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大により、中止になり、2021年から再開している。また、丸善・丸の内本店で開くのは今回が8回目になる。

今回、出品する画家は代表の福井良佑さんのほか、青木美和さん、淺田ようこさん、あべとしゆきさん、石垣渉(わたる)さん、加藤潤さん、加藤ノブヤさん、菊地和広さん、木下美香さん、くどうさとしさん。

小林啓子さん、渋谷たつおさん、清水恵さん、台湾出身のシンディ・ソン(Cindy Sun)さん、瀧内秀一さん、立川(たつかわ)眞澄さん、中国・北京市出身の張学平さん、徳田明子さん、中野瑞枝さん、野島朱美さん。

畑尾洋子さん、春﨑(はるさき)幹太さん、春﨑陽子さん、アメリカ・アラスカ州在住のピアス千尋さん、平澤薫さん、藤枝しげとさん、星野木綿(ゆう)さん、松江利恵(としえ)さん、松平一民(かずたみ)さん、宮﨑慎二郎さん、湯川晴美さん。

開場時間は9時から21時(最終日は16時)。入場は無料。