TOEI「クラユカバ」初日に神田伯山、黒沢ともよ、坂本頼光ら挨拶

【銀座新聞ニュース=2024年4月6日】中堅の映画配給会社の東京テアトル(新宿区新宿1-1-8、御苑テアトルビル、03-3355-1010)と中堅配給会社のツインエンジン(新宿区四谷本塩町3-3)は4月12日に丸の内TOEI(中央区銀座3-2-17、03-3535-4741)で「クラユカバ」の初日に声優などによる舞台あいさつを開く。

4月12日から一般公開される「クラユカバ」((C)塚原重義/クラガリ映畫協會)。

12日13時40分の回上映終了後に、監督の塚原重義さんをはじめ、声優で主人公のモノグサ探偵「荘太郎」役の六代目神田伯山(はくざん)さん、装甲列車の指揮官「タンネ」役の黒沢ともよさん、荘太郎と旧知の間の記者「稲荷坂」役の坂本頼光(らいこう)さん(活動弁士)が舞台に登場してあいさつする。

「クラユカバ」は長年にわたり個人映像作家として活動してきた塚原重義さんが初めて監督、脚本を手がけた長編アニメ映画で、2023年7月から8月にかけてカナダ・モントリオールで開かれた第27回ファンタジア国際映画祭の長編アニメーション部門で観客賞・金賞を受賞している。映画は集団失踪事件の謎を追って地下世界「クラガリ」に足を踏み入れる私立探偵の活躍を唯一無二のレトロな世界観で描いている。

物語は探偵社を営む荘太郎が、近頃世間を騒がせている集団失踪事件の捜査に乗り出すところからはじまる。目撃者はおらず、犯人の意図も不明、その足取りには必ず不気味な轍(わだち)が現れる。

手がかりを求めて街の地下領域「クラガリ」へ向かった荘太郎は、黒がねの装甲列車とその指揮官タンネに出会い、運命を大きく動かされていく。

ウイキペディアによると、塚原重義さんは1981年東京都生まれ、幼少の頃から旧い空想科学映画などに憧れ、2002年頃よりアニメの自主制作をはじめ、会社勤務などを経てフリーになり、2001年8月にウエブサイト「弥栄堂」を開設し、2003年よりフラッシュアニメを制作、公開し、オリジナルのビジュアルイメージを持った作風が2ちゃんねるのFLASH板で話題を呼び、2004年末の第3回紅白FLASH合戦にて大トリを務めた「ウシガエル」で注目を集めた。

2008年、塚原重義さんとキャラクター映像作家のすなふえさんを中心とした映像クリエイター支援組織「株式会社弥栄堂フヰルム」(2010年に勝鬨スタジオへ社名変更)を設立し、取締役に就任し、テレビアニメの監督・監修を務めた。

2013年以降、Adobe FlashのみならずAfter Effectsなどを用いて、オリジナル作品や「SEKAI NO OWARI」のライブ演出アニメ、ステージデザイン協力などを手掛けている。2018年には初の長編アニメ「クラユカバ」の制作が発表され、同年12月にパイロットフィルムのクラウドファンディングが行われ、2020年にパイロット版が完成、同年5月より本編序章の制作が発表され、2021年8月に本編序章が公開された。

チケットはすでにチケットぴあを通じて先行抽選を販売中で、4月8日11時締め切り。9日10時から一般発売する。料金は全席指定で2200円均一。