志門で「異質の焦点」展、浅野康則、宮塚春美、山本裕子ら20人

【銀座新聞ニュース=2024年4月8日】ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル、03-3541-2511)は4月8日から13日まで「異質の焦点」を開いている。

ギャルリー志門で4月13日まで開かれている「異質の焦点」のフライヤー。

今回は「異質の焦点」と題して20人の作家が新作を中心に展示している。

今回、出品しているのは浅野康則さん、石川功さん、磯崎式子さん、内田信さん、ウチダミズホさん、園城寺(おんじょうじ)建治さん、小鶴幸一さん、サカイトシノリさん、佐々(さっさ)順子さん、杉野和子さん。

瀬戸栄美子さん、鶴巻美智子さん、中島けいきょうさん、藤井孝次朗さん、藤貫喜由子(ふじぬき・きゆこ)さん、箕輪香名子さん、宮塚春美さん、向井隆豊さん、山本裕子さん、わかなみえさん。

浅野康則さんは1951年神奈川県横浜市生まれ、1974年に武蔵野美術大学実技専修科を卒業、現在、日本美術家連盟会員。

石川功さんは1956年愛媛県生まれ、1982年にフランス・パリ国立美術大学を修了、1988年に行動展に出品(1993年に奨励賞、1996年に安田火災美術財団奨励賞、1997年に行動美術賞)、1995年にTAMON(たもん)賞展で優秀賞、1996年に人間賛歌大賞展で大賞、1998年に現代日本絵画展で佳作(2002年に宇部興産賞)、2000年に別府現代絵画展で優秀賞、2008年に「ビエンナーレうしく」で佳作賞、2012年に美浜美術展で大賞などを受賞、現在、行動美術協会会員、日本美術家連盟会員。

磯崎式子さんは富山県生まれ、1972年に女子美術大学芸術学部芸術学科造形学専攻を卒業、2012年に第38回美術の祭典東京展で優秀賞、2015年に第14回環太平洋展でカナダ国際文化交流協会賞、第19回一陽会東京展で東京一陽賞、第61回一陽展で特待賞(2017年に一陽賞)、2018年に第7回「ドローイングとは何か」展で準大賞を受賞している。

内田信さんは1930年岡山県生まれ、武蔵野美術大学を卒業、新象作家協会初出品で協会賞、東京展で東京展賞、リキナテックスビエンナーレで特別賞、松涛美術館賞展で佳作賞などを受賞している。

ウチダミズホさんは埼玉県狭山市生まれ、東京YMCAデザイン研究所デザイン科を卒業、1999年から個展を開いている。

園城寺建治さんは1946年茨城県生まれ、1973年に渡仏、アトリエ17(パリ)で学び、さまざまな国際展に出品し、第2回さっぽろ国際版画ビエンナーレで富士通賞、国展で国画新人賞、野島賞、国画賞、第15回青木繁記念大賞展で奨励賞などを受賞している。

小鶴幸一さんは1948年福岡県生まれ、1972年に武蔵野美術大学油画科を卒業、1974年にパリ国立美術大学に留学し、1985年にサロン・ドードンヌ会員になり、1987年にフランスの「カーニュ・シュル・メール国際絵画展」で審査委員賞を受賞、1991年に帰国し、青、緑、赤、白、黒の色面とグリッドによって制作している。

サカイトシノリさんは1958年北海道旭川市生まれ、1982年に武蔵野美術大学を卒業、1984年にモダンアート展で新人賞(1985年に奨励賞、1987年に協会賞、安田火災美術財団奨励賞)、同年に埼玉現代美術の祭典で大賞、1985年に吉原治良賞美術コンクールで優秀賞(1989年に優秀賞)、同年に現代日本代表作家展でミロ賞、1987年に日本現代美術展で佳作賞、富山県立近代美術館賞、1988年に第8回現代日本絵画展で宇部興産賞(1990年にテレビ山口賞)などを受賞している。

佐々順子さんは2008年から2009年に春陽会展で入選、2009年に日本版画協会展で入選、2014年に国画会で前田賞、2018年に第92回国展で会友賞、新準会員に推挙されている

杉野和子さんは1968年に武蔵野美術大学造形学部芸能デザイン専攻を卒業、1993年に新制作展に初出品(2000年、2001年、2003年に新作家賞、2004年に会員に推挙)、2013年に神奈川県女流展で神奈川県立近代美術館賞(2016年も)などを受賞している。

瀬戸栄美子さんは千葉県生まれ、1971年に東京藝術大学美術学部油画科を卒業、1973年に同大大学院美術研究科を修了、「生のまま・内側の景」をテーマに抽象性の強い心象風景を描いている。

鶴巻美智子さんは1986年から個展を開き、1998年に安田火災美術団体奨励賞展に参加、2000年に韓国のグループ展に出品、2005年にタイのグループ展に参加、2006年にアメリカのグループ展などに出展している。新象作家協会会員、日本美術家連盟会員。

中島けいきょうさんは1936年神奈川県横浜市生まれ、画家の片岡球子(1905-2008)の師だった中島清之(きよし、1899-1989)の長男。次男が美術評論家の日夏露彦さん、3男が「花の画家」として知られる日本画家の中島千波さん。

シェル賞美術展やACCサンデエゴ美術展、現代日本美術展などに出品し、インド・ニューデリー国際アートフェステバルや日韓国際美術展に参加し、神奈川国際版画アンテパンダン展委員長も務め、版画集団「版17」のメンバーで、2017年に初めて詩集を刊行した。

藤井孝次朗さんは1937年香川県琴平町生まれ、1960年に多摩美術大学油画科を卒業、1975年に行動美術協会会員に推挙、1975年から2017年まで行動美術協会会員。

藤貫喜由子さんはモダンアート協会絵画会員。

箕輪香名子さんは東京都生まれ、1971年に女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻を卒業、2007年に春陽展で奨励賞、春陽会会友、2011年に同会版画部会員、2012年に第48回神奈川県美術展で神奈川県立近代美術館賞を受賞している。

宮塚春美さんは東京都生まれ、武蔵野美術大学造形学部油絵専攻を卒業、同大学の助手を務めた後、アメリカの「Palos Verdes Art Center(パロス・ベルデ・アートセンター)アメリカ」にて3年間、彫刻、銅版画を学ぶ。日本、アメリカ、中国を中心に、展覧会を開いている。

向井隆豊さんは1950年兵庫県宝塚市生まれ、1976年に東京藝術大学油画科を卒業、1984年に第52回独立展で高畠賞(1986年に独立賞)、1993年に「海を描く絵画展」で金賞、2000年に安井収蔵賞を受賞している。

山本裕子さんは帝京大学薬学部を卒業、東京大学病院研修生を修了、薬剤師を経て、アメリカ・ロサンゼルスの「Otis College of Art and Design(オーティスカレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン)」に留学し、女子美術大学短期大学部専攻科を修了し、2000年に講談社FS展で住田茂賞、2005年に第1回世界絵画大賞展「もうひとつのせかいYES展」でYES賞(2009年に東京スライダ賞)、2010年に第17回新作家展でクサカベ賞、2006年から2015年まで講談社FSこども美術学園(アトリエぱぴえ)で講師を務めた。

わかなみえさんは1974年から個展を開いており、2015年、2021年にギャラリー檜で個展を開いている。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)、入場は無料。