日比谷「湖の女」完成上映会で福士蒼汰、松本まりから挨拶

【銀座新聞ニュース=2024年4月9日】中堅の映画配給会社の東京テアトル(新宿区新宿1-1-8、御苑テアトルビル、03-3355-1010)とヨアケ(千代田区飯田橋4-10-1、飯田橋セントラルプラザ)は4月16日にTOHOシネマズ日比谷(千代田区有楽町1-1-3、東京ミッドタウン日比谷、050-6868-5068)で「湖の女たち」の完成披露上映会を開く。

5月17日から一般公開される「湖の女たち」((C)2024 映画「湖の女たち」製作委員会)。

4月16日に「湖の女たち」の完成披露上映会を開き、18時からの上映前に、監督の大森立嗣(たつし)さんをはじめ、主人公の若手刑事「濱中圭介」役の福士蒼汰さん、介護士の「豊田佳代」役の松本まりかさん、週刊誌記者「池田由季」役の福地桃子さん、介護士の「松本郁子」役の財前直見さんが舞台に登場してあいさつする。

ウイキペディアによると、「湖の女たち」は芥川賞作家の吉田修一さんが「週刊新潮」に2018年8月30日号から2019年8月15日・22日号まで連載し、2020年10月に新潮社から単行本化された同名の小説が原作で、大森立嗣さんが監督と脚本を手がけたヒューマンミステリーだ。

物語は湖畔に建つ介護施設で、100歳の老人が何者かに殺害されたところからはじまる。事件の捜査を担当する西湖署の若手刑事・濱中圭介とベテラン刑事・伊佐美佑(浅野忠信さん)は、施設関係者の中から容疑者を挙げて執拗に取り調べを行なっていく。

事件が混迷を極めるなか、圭介は捜査で出会った介護士・豊田佳代に対して歪んだ支配欲を抱くように。一方、事件を追う週刊誌記者・池田由季は、署が隠蔽してきた薬害事件が今回の殺人事件に関係していることを突き止めるが、捜査の先に浮かび上がったのは過去から隠蔽されてきた恐るべき真実。

それは、我々の想像を超えた過去の闇を引き摺り出す。そして、後戻りできない欲望に目覚めてしまった、刑事の男と容疑者の女の行方は。

大森立嗣さんは1970年東京都生まれ、父親が前衛舞踏家で俳優の麿赤兒(まろ・あかじ)さん、弟が俳優の大森南朋(なお)さん。駒澤大学文学部社会学科を卒業、在学中は映画サークル「8ミリ同好会」に所属し、自主映画を作り始め、大学卒業後は俳優として活動し、その後、監督の荒井晴彦さん、阪本順治さん、井筒和幸さんらの作品で助監督を務めた。

2001年に自らプロデュースし、出演した「波」(奥原浩志監督)で第31回ロッテルダム映画祭最優秀アジア映画賞「NETPAC AWARD(ネットパックアワード)」を受賞、2005年に荒戸源次郎さんのプロデュースにより、花村萬月さんの芥川賞受賞作を原作にした「ゲルマニウムの夜」で初監督、ロカルノ国際映画祭コンペティション部門に正式出品した。

2010年に監督2作目「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」が公開、第60回ベルリン国際映画祭フォーラム部門正式招待作品、第10回東京フィルメックス特別招待作品で、2010年度(第51回)日本映画監督協会新人賞を受賞している。2013年に吉田修一さん原作の「さよなら渓谷」が公開され、世界4大映画祭の1つである第35回モスクワ国際映画祭のコンペティション部門に日本映画として唯一出品され、審査員特別賞を受賞した。日本映画の同賞受賞は1965年の「手をつなぐ子ら」(羽仁進監督)以来、48年ぶり。

2018年に森下典子さんのエッセイ「日日是好日(にちにちこれこうじつ)-『お茶』が教えてくれた15のしあわせ」を原作とした映画「日日是好日」が第43回報知映画賞監督賞を受賞した。

チケットはチケットぴあを通じて先行抽選を受付中で、11日11時締め切り。12日10時から一般発売する。料金は全席指定で2500円均一。プレミアボックスシートは3500円。