丸善丸の内でたなかしん「だいじなあなた」展、読み聞かせ会も

【銀座新聞ニュース=2024年4月8日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ、03-5288-8881)は4月10日から16日まで4階ギャラリーでたなかしんさんによる作品展「だいじなあなた」を開く。

丸善・丸の内本店で4月10日から16日まで開かれるたなかしんさんの作品展「だいじなあなた」に出品される絵本の表紙。

海の砂の上に描く画家で、絵本作家のたなかしんさんが3月22日に絵本「だしじなあなた」(パイインターナショナル、税込1320円)を刊行したのを記念して、原画を展示販売する。絵本原画の他に描きおろしの新作絵画や、東京では未発表の「動物と緑」シリーズ(作品展は2023年11月に阪急うめだ本店で開かれている)の原画なども展示販売する。

「だいじなあなた」は赤ちゃんと、赤ちゃんだったすべての人へ届けたい思いを描いた絵本で、生まれてきてくれたことへの感謝の気持ちや、生きているだけで幸せだという思いを、可愛い動物の親子を通して伝えている。

たなかしんさんは1979年大阪府生まれ、神戸文化短期大学デザイン美術科を卒業、油絵を中心に作品を制作し、2001年ころから絵本に取り組み、第5回新風舎えほんコンテスト優秀賞、2003年に第7回越後湯沢全国童画展で優秀賞、2005年にイタリア・ボローニャ児童図書展(国際絵本原画展)のイタリア見本市会場に出品し、台湾の出版社から「巧克力熊」(「くまさんのチョコ」)を出版した。

2007年にアートストリーム2007でサントリーミュージアム賞、第5回イルフビエンナーレ日本童画大賞で入選、2008年にアートストリームでホルベイン賞を受賞、その後、「かみさまのいたずら」や「モグちゃんのねがいごと」などを刊行し、2012年に台湾で2冊目となる絵本が日本語版と中国語版で出版され、2013年に「いつもきみと」を2カ国語で出版している。

岡山県倉敷市のゆるキャラ「Gパンだ」のデザインも手がけている。2015年にUAEの「サラジャ・エクスシビション・フォー・チルドレン・ブック・イラストレーション(Sharjah Exhibition for Children’s Book Illustrations)2015」で入選(2018年まで毎年、入選)している。2020年に「明石文化国際創生財団」が「MERIDIAN(メリディアン)芸術賞」を創設、その創設記念賞を受賞、同年に日本児童文学者協会の「第53回日本児童文学者協会新人賞」を「一富士茄子牛焦げルギー」で受賞している。

14日13時から1時間、絵本ソムリエのサンプルパパさん、ハープ奏者の理音(りおん)さん、チェロ奏者の花音(かのん)さんと一緒にえほん読み聞かせ会を開く。定員は先着30人で事前の予約が必要。10日から予約を受け付ける。

サンプルパパさんは東京都杉並区生まれ、娘の誕生とともに読み聞かせを始め、小学校に入学と同時に本格的に読み聞かせ活動を開始している。2017年、2018年の2年間、公立の小中一貫教育校でPTA会長を経験している。

理音さんは東京音楽大学を卒業、在学中よりソロでの演奏活動のほか、学内外のオーケストラ、オペラ公演のオーケストラ演奏などに出演している。

また、期間中、毎日、たなかしんさんがサイン会を開く。

開場時間は9時から21時(最終日は16時)まで。