東宝3月映画、倍増の129億円、11カ月ぶり100億円超、ゴジラが健闘

【銀座新聞ニュース=2024年4月11日】阪急阪神東宝グループで、国内映画業界首位の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)はこのほど、3月の映画営業部門興行成績(速報ベース)が前年同月比97.8%増の129億4883万円で、3カ月続けてプラスになったと発表した。

2023年11月3日から公開されている「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」((C)2023 TOHO CO.,LTD.)がアメリカの第96回アカデミー賞で日本映画として初めて視覚効果賞を受賞し、3月15日から17日の週にトップ10に帰り咲き、4月7日までの累計の観客動員数は483万人、興行収入は73億603万円にのぼっている。

3月は例年、7月などと並んで年間で観客動員数がそれなりに見込める時期で、2014年が59億円、2015年が73億円、2016年が70億円、2017年が60億円、2018年が68億円、2019年62億円と60億円から70億円で推移してきた。

しかし、2020年3月は新型コロナウイルスの感染者数の拡大に伴い、新作の公開が次々と先送りされたため、81%減の12億円台となり、2021年はその反動増でおよそ8.5倍の101億円となり、2022年3月はさらにその反動減で44億円、2023年3月はコロナによる行動制限がほとんどなく、65億円まで回復し、さらに2024年3月は前年比ほぼ倍増の129億円にまで増えた。月の興行収入が100億円を超えるのは、2023年4月以来11カ月ぶり。50億円超は2023年11月から5カ月連続となる。

また、TOHO(トーホー)シネマズ、関西共栄興行、スバル興業という連結3社と東京楽天地、オーエスの持分法適用2社を合わせた5社ベース(695スクリーン)の東宝グループの映画館の3月の入場料収入は同19.1%増の58億3399万円と3カ月続けてプラスとなった。TOHOシネマズ直営館の入場料収入と東宝グループの入場人員については公表するのを止めている。

新たに3月に公開されたのは、1日公開のアニメ「映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)」、8日公開の「映画しまじろう ミラクルじまのなないろカーネーション」(TOHO NEXT)、15日公開の「変な家」、22日公開の「四月になれば彼女は」の3本だった。

興行通信社の映画興行ランキングによると、3月1日から3日の週は「映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)」が初週で1位、「劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦」が3週目に2位、「『鬼滅の刃』絆の奇跡、そして柱稽古へ」が5週目で7位、「ゴールデンカムイ」が7週目で8位、とトップ10入りは前週と同じく4本だった。

3月8日から10日の週は「劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦」が4週目に1位に返り咲き、
「映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)」が2週目で2位、「ゴールデンカムイ」が8週目で10位、とトップ10入りは前週より1本減って3本だった。

3月15日から17日の週は「変な家」が初週で1位、「映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)」が3週目も2位、「劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦」が5週目に3位、「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」が20週目に4位に再登場、「君たちはどう生きるか」も36週目に8位に再登場し、トップ10入りは前週より2本増えて5本だった。

3月22日から24日の週は「変な家」が2週目も1位、「劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦」が6週目に2位に再浮上し、「映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)」が4週目に3位、「四月になれば彼女は」が初週で4位、「ゴジラ-1.0」が21週目に5位、とトップ10入りは前週と同じく5本だった。

3月29日から31日の週は「変な家」が3週目も1位、「劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦」が7週目も2位、「映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)」が5週目も3位、「四月になれば彼女は」が2週目で6位、「ゴジラ-1.0」が22週目に7位、とトップ10入りは前週と同じく5本だった。

3月に映画館で上映された東宝の配給作品は、「『呪術廻戦』「渋谷事変」 Blu-ray&DVD4巻&5巻発売記念 セレクションイベント上映」(3月29日から4月4日)、「四月になれば彼女は」(3月22日公開)、「変な家」(3月15日公開)、「劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦」(2月16日公開)、「映画しまじろう ミラクルじまのなないろカーネーション」(3月8日公開)。

「映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)」(3月1日公開)、「『鬼滅の刃』絆の奇跡、そして柱稽古へ」(2月2日公開)、「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」(1月26日公開)、「ゴールデンカムイ」(1月19日公開)、「劇場版 SPY×FAMILY CODE:White」(2023年12月22日公開)、「映画 窓ぎわのトットちゃん」(12月8日公開)、「ゴジラ-1.0」(11月3日公開)、「君たちはどう生きるか」(7月14日公開)など。