蔦屋書店で猪瀬直哉展、リアルからデジタル画へ移行、Tシャツも

【銀座新聞ニュース=2024年4月12日】書店やレンタル店、フランチャイズ事業などを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(渋谷区南平台町16-17、渋谷ガーデンタワー)グループの銀座 蔦屋書店(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-3575-7755)は4月12日から25日までGINZA ART SQUAREで猪瀬直哉さんのPOP UP展示「FROZEN DREAM」を開いている。

銀座 蔦屋書店で4月12日から25日まで開かれている猪瀬直哉さんのPOP UP(ポップアップ)展示「FROZEN DREAM(フローズンドリーム)」に出品される「FROZEN DREAM(フローズンドリーム)」(Oil and acrylic on canvas、2023年)

英国ロンドンを拠点に制作している猪瀬直哉さんは「高い写実力で、風景や抽象的な世界を精巧に描いており、作品にはペンギンとプールがモチーフとして登場し、空を飛ぶことのできないペンギンは、日本人のメタファーとして、時に臆病な自分の心情を反映しており、プールはフラットな日本の社会そのものを象徴している」という。

今回はこれまでリアルに描写していたそれらのモチーフを、デジタルな技法で描くことで、近年のイメージからの脱却を試みた作品を展示する。

また、ファッションの「ZOZOTOWN」上のラグジュアリー&デザイナーズゾーン「ZOZOVILLA(ゾゾヴィラ)」とのコラボで、猪瀬直哉さんの原画を表と裏にデザインし、ポップなアートとして落とし込んだTシャツも販売する。

同じく展示販売されるTシャツ。

Tシャツは、アメリカで170年以上の歴史を持つアパレル、アンダーウェアメーカーの「Fruit of the Loom(フルート・オブ・ザ・ルーム)」のものを使用し、表と裏に猪瀬直哉さんがデジタルで描いたモチーフ、首後ろには猪瀬直哉さんのサインがプリントされている。さらに、Tシャツとセットの専用箱も猪瀬直哉さんが監修しており、絵画シリーズのひとつであるテレビのカラーバーをデザインするなど、こだわって仕上げている(白のみで、サイズはS、M、Lがあり、税込8800円)。

猪瀬直哉さんは1988年神奈川県生まれ、2012年に東京藝術大学絵画科油画専攻を卒業、2015年から2016年にかけて文化庁新進芸術家海外研修員とイギリス・ロンドンに滞在、2017年にロンドン芸術大学(University of The Arts London)チェルシーカレッジオブアートMA Fine Artを修了、現在、ロンドンを拠点に制作している。

開場時間は10時30分から21時(最終日は18時)まで。入場は無料。