マルハニチロ調べ、回転寿司は平均10皿、価格も初の1800円台に

【銀座新聞ニュース=2024年4月13日】国内の食品業界第5位のマルハニチロホールディングス(江東区豊洲3-2-20、豊洲フロント)傘下のマルハニチロ(江東区豊洲3-2-20、豊洲フロント、03-6833-0826)はこのほど、「回転寿司に関する消費者実態調査2024」を発表した。

あきんどスシローは4月21日まで「スシローヤエチカ店」(中央区八重洲2-1、八重洲地下街南1号、03-3516-1870)などで「大大大大感謝の九州祭ばい!」を開催中。九州産のさばを使った「天然さば」と「漬けごま天然さば」を税込100円(2個)で販売、また、羽がつお、剣先いか明太のせ、活しめひらめの「九州うまかもん3貫」(360円)、「やまや明太包み」(120円から150円)、「宮崎県産うなぎ」(260円から290円)、「馬刺し食べ比べ」(780円)、「豚骨鯛だしラーメン」(450円)、「ごぼ天肉うどん」(400円)なども販売している。

調査はマルハニチロホールディングスがネットエイジア(中央区晴海1-8-10、晴海アイランドトリトンスクエアオフィスタワーX、03-3531-1411)の協力によって、2月20日から22日の3日間、全国の15歳から59歳の男女で、月に1回以上回転寿司店を利用する人に対しネットで実施し、有効回答数を3000人(男女1500人ずつ)にしている。今回が14回目になる。ただし、2012年から2018年までは関東(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県、茨城県、群馬県)と関西(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、滋賀県)を対象にしていた。2019年から全国を対象にしている。

それによると、回転寿司店を選ぶ際に重視している点については、1位の「値段が安い」が42.4%(2023年42.3%、2022年41.7%、2021年40.2%、2020年46.0%、2019年45.7%、2018年51.7%、2017年44.4%、2016年35.9%)で6年連続で1位、2位が「家から近い」が30.8%(2023年30.6%で3位、2022年29.1%、2021年26.7%、以下の過去の順位等は不明)で、前年の3位から2位になり、3位が「ネタが新鮮」で29.1%(2023年31.3%で2位、33.2%、31.6%、37.4%、41.2%、48.0%、43.3%、41.7%、37.0%)で前年の2位から3位に下がった。

4位が「ネタの種類が豊富」の26.4%(2023年は26.4%で7位、2022年は28.2%で4位、2021年が25.4%で4位、2020年31.9%、以下33.9%、39.2%、37.9%、35.6%、29.9%)で前年の7位から4位に上昇した。5位が「タッチパネルで注文できる」の26.3%(2023年28.6%、27.4%で5位、25.4%、31.6%、31.3%、33.0%、37.1%)で前年の4位からワンランク上がった。前年5位だった「駐車場がある」が24.0%(2023年26.5%、2022年は26.9%で6位)で7位に下がった。一方で、「店内に清潔感がある」が24.4%で6位(2023年は26.5%で6位)と同じだった。

事前の予約については、予約派が57.8%(56.0%、57.1%、54.7%、48.0%、44.2%、2018年まではない)、予約なし派が42.2%(44.0%、42.9%、45.3%、51.9%、55.8%)と予約派が4年連続で過半数を占めた。

座席については、カウンター席が多いとしたのは19.9%(20.0%、20.8%)、テーブル席が多いとしたのは80.1%(80.0%、79.2%)だった。

回転寿司店で食べる皿数(寿司以外は除く)は5皿から9皿が39.5%(40.5%、42.1%、41.8%、43.5%、45.4%、43.6%)、10皿から14皿が39.8%(39.6%、38.6%、39.0%、38.7%、38.8%、39.9%)で、14皿までで8割に達し、平均は9.9皿(9.9皿、9.6皿、9.5皿、9.5皿、9.3皿、9.5皿、9.5皿、9.1皿、9.9皿)と2018年以降同じ傾向が続いている。男性が平均で11.8皿(11.9皿、11.3皿、11.0皿、11.1皿、11.0皿、11.1皿、10.9皿、10.6皿、11.1皿)、女性が平均で8.1皿(8.0皿、8.0皿、8.1皿、7.9皿、7.7皿、7.9皿、8.0皿、7.6皿、8.6皿)とほぼ過去と同じ傾向だった。

回転寿司店の支払額については1人あたりで「1000円から2000円未満」が53.6%(57.9%、62.9%、58.3%、60.8%、61.5%、62.1%、61.1%)で、平均は1804円(1690円、1572円、1556円、1514円、1492円、1542円、1519円、1515円)と5年続けて1500円を超え、初めて1800円台に入った。男女別に平均をみると、男性は2018円(1920円、1756円、1742円、1711円、1671円、1723円、1697円、1689円)、女性は1590円(1460円、1389円、1371円、1317円、1314円、1361円、1342円、1341円)と男性が2000円台、女性が1500円台を初めて超えた。

回転寿司店で「食べ過ぎ」と感じる金額(2022年から)は、平均が2830円(2564円、2397円)、男性が平均3148円(2936円、2690円)、女性が平均2513円(2193円、2104円)だった。

回転寿司での「注文派」が81.5%(82.7%、82.1%、2021年なし、2020年73.8%、73.9%、70.9%、61.6%、71.4%、63.3%、60.1%)、「流れているネタ派」が18.5%(17.3%、17.9%、2021年なし、26.3%、26.1%、29.1%、38.4%、28.6%、36.7%、39.9%)と「注文派」が3年続けて8割を超えた。

よく食べているネタとして「サーモン」が50.6%(50.3%、51.1%、45.4%、47.3%、44.1%、46.1%、46.3%、51.8%、44.0%、40.6%)で、2012年から13年連続して1位だった。2位は「マグロ(赤身)」で36.3%(35.2%、34.7%、34.6%、33.5%、28.8%、34.2%、34.2%、39.5%、22.9%、23.1%)、3位が「ハマチ、ブリ」で31.7%(32.5%、34.5%、29.7%、28.3%、25.1%、30.6%、30.2%、34.6%、23.3%、22.9%)。

4位が「エビ」で29.1%(29.0%、30.3%で5位、28.3%、27.9%、24.0%、25.7%、2017年6位以下で不明)、5位が「マグロ(中トロ)」で27.7%(27.9%、30.8%で4位、28.4%、29.8%、25.3%、30.2%、30.1%、33.3%、20.7%、18.7%)と2023年時に同じだった。

回転寿司店でサーモンをよく食べる人(1517人)に、好きなサーモンの寿司を聞いたところ、1位は「炙りサーモン」(50.0%)、2位が「サーモン(アレンジしていない)」(46.6%)、3位が「オニオン+サーモン」(35.7%)、4位が「アボカド+サーモン」(24.1%)、5位が「チーズ+サーモン」(22.3%)となっている。

回転寿司店で最初に食べるネタは1位が「サーモン」の20.9%(21.1%、21.8%、18.5%、20.9%、21.7%、18.9%、20.8%、23.1%、23.6%、20.5%)、2位が「マグロ(赤身)」の12.1%(12.2%、11.2%、11.7%、11.7%、12.1%、11.5%、11.4%、11.8%、11.3%、11.5%)、3位が「ハマチ・ブリ」の7.7%(7.9%、8.3%、6.7%、6.0%、5.8%、6.8%、5.6%)、4位が「マグロ(中トロ)」の6.3%(6.4%、6.4%、6.6%、7.5%、6.1%、7.5%、7.0%、2016年は4位以下で数値なし)、5位が「エビ」の5.2%(5.4%、5.1%、4.7%、4.8%、2019年の5位は「えんがわ」で4.5%)と「よく食べているネタ」と同じだった。

最後(シメ)に食べるネタは1位が「サーモン」の10.5%(11.1%、10.6%、9.7%、11.8%、10.5%、10.5%、10.8%、11.8%、13.0%、12.0%)、2位が「マグロ(赤身)」の4.9%(4.7%、4.6%、4.5%、4.6%、4.3%)と前回の3位からワンランク上がった。3位が「エビ」の4.7%(5.1%で2位、4.8%、4.7%、2020年以前は6位以下)で前年の2位からワンランク下がった。4位が「えんがわ」の4.1%(前回6位以下)、5位が「玉子」の4.0%(3.3%で8位、4.8%、4.3%、4.2%、4.7%)で、前回の8位から大幅に上昇した。

前回5位の「マグロ(中トロ)」は3.9%(4.1%で5位、5.1%、4.7%、4.5%、3.8%)で6位に下がった。

食べたいのにガマンするネタについては1位が「マグロ(大トロ)」の20.1%(21.8%、21.9%、24.6%、22.0%、22.6%、27.3%、27.3%、22.0%、39.0%、44.4%)だが、2016年から8年続けて「マグロ(大トロ)」をガマンする比率が30%を割っている。2位が「ウニ」の11.6%(12.4%、9.3%、10.0%、9.6%、9.7%、9.5%、10.0%、9.6%、17.3%、16.5%)で前回と同じく2位だった。3位が「マグロ(中トロ)」の9.8%(11.6%、10.2%、11.4%、9.2%、9.1%、10.7%、11.1%、10.3%、18.4%、18.2%)で、前回と同じく3位だった。

4位が「イクラ」の8.8%(8.1%、2022年は4.7%の7位)と前回と同じく4位、5位が「カニ」の6.2%(5.9%で7位)だった。

前年5位の「ウナギ」が5.4%(6.5%、5.9%、5.2%、2020年は6位以下、2019年4.5%で5位)で7位、また、前回4位の「アワビ」が5.8%(6.1%、6.6%、7.9%、5.7%、6.1%、8.3%、8.6%、7.2%、14.4%、17.8%)で6位に下がった。

「回転寿司店でたとえ1.5倍の価格に値上がりしても食べたいネタ」を聞いたところ、1位が「サーモン」の16.0%(16.5%、16.5%)、2位が「マグロ(中トロ)」の10.5%(10.4%、14.0%)、3位が「マグロ(赤身)」の9.6%(9.7%で3位、8.6%で5位)、4位が「ハマチ、ブリ」の9.0%(9.7%で3位、9.5%で4位)、5位が「マグロ(大トロ)」の8.1%(7.1%の5位、10.7%の3位)だった。

回転寿司店で「コスパのいいと思うネタ」(今回初)は、1位が「サーモン」の18.3%、2位が「マグロ(赤身)」の14.2%、3位が「ハマチ・ブリ」の8.5%、4位が「鉄火巻き」の7.0%、5位が「イカ」の6.9%となっている。

回転寿司店で「進化している(おいしくなっている)と思うネタ」(今回初)は、1位が「サーモン」の13.7%、2位が「マグロ(赤身)」の9.7%、3位が「マグロ(中トロ)」の7.2%、4位が「ハマチ・ブリ」の5.9%、4位が「鉄火巻き」の7.0%、5位が「マグロ(大トロ)」の5.3%となっている。

「デートで回転寿司に行ったことがあるか」については、「ある」が54.4%(55.9%、56.5%、45.0%、49.8%、50.1%、55.4%、54.0%)だった。「ないが、行きたいと思う」は24.7%(24.5%、24.3%、24.7%)だった。