シャンテ「霧の淵」公開で三宅朱莉、堀田眞三、水川あさみら挨拶

【銀座新聞ニュース=2024年4月17日】映画配給会社のナカチカピクチャーズ(中央区日本橋堀留町2-9-2、03-3663-3734)は4月20日にTOHOシネマズシャンテ(千代田区有楽町1-2-2、050-6868-500)で「霧の淵」の公開を記念して、出演者らによる舞台あいさつを開く。

4月19日から一般公開される「霧の淵」((C)2023“霧の淵”Nara International Film Festiva)。

20日13時45分の回上映終了後に、監督の村瀬大智(だいち)さん、エグゼクティブプロデューサーの河瀨直美さんをはじめ、主人公「イヒカ」役の三宅朱莉(しゅり)さん、イヒカの父親「良治」役の三浦誠己(まさき)さん、イヒカの祖父「シゲ」役の堀田眞三さん、イヒカの母親「咲」役の水川あさみさんが舞台に登場してあいさつする。

ウイキペディアによると、「霧の淵」は村瀬大智さんが長編商業映画監督のデビュー作となる作品で、なら国際映画祭の「NARAtive(ナラティブ)」プロジェクトとして制作され、村瀬大智さんが監督と脚本を手がけた。主演はオーディションで新人の三宅朱莉さんが選ばれた。第72回サン・セバスティアン国際映画祭で新人監督部門を最年少で選出され、2023年に第28回釜山国際映画祭ではA Window on Asian Cinema(ア・ウインドウ・オン・アジアン・シネマ)部門招待作品として上映され、2024年にブルガリアの第28回ソフィア国際映画祭インターナショナルコンペティション部門でシネマトグラフィ特別賞を受賞している。

映画は奈良県南東部の村にある集落で、代々旅館を営む家庭で育った12歳の少女、過疎化が進む村で旅館を切り盛りする母親と祖父における家族の物語を描いている。撮影は2022年3月23日から3週間かけて、奈良県吉野郡川上村に実在する旅館「朝日館」を中心に行われた。

物語は奈良県南東部の山々に囲まれたある静かな集落が舞台で、かつては商店や旅館が軒を並べ、登山客などで賑わったこの集落で、代々旅館を営む家に生まれた12歳のイヒカ。数年前から父は別居をしているが、母の咲は、父との結婚を機に嫁いだこの旅館を義理の父・シゲと切り盛りしている。そんなある日、シゲが姿を消してしまう。旅館存続の危機が迫る中、イヒカの家族に変化の時がやってくる。

村瀬大智さんは1997年生まれ、2020年に京都芸術大学を卒業、在学中に「忘れてくけど」や「彷徨う煙のように」や「赤い惑星」を制作し、短編映画の「忘れてくけど」でカンヌ国際映画祭のショート・フィルム・コーナーに出品され、注目を集めた。卒業制作「ROLL(ロール)」は、なら国際映画祭の学生作品部門NARA-waveで観客賞を受賞している。

チケットはすでに劇場のWEBサイトと窓口で販売しており、料金は2000円均一。