NEXCO東がアクアライン探検募集、トンネル探検や海自、海保船見学も

【銀座新聞ニュース=2017年6月22日】東日本高速道路(NEXCO東日本、千代田区霞が関3-3-2、新霞ヶ関ビルディング、03-3506-0111)の関東支社(埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-11-20、大宮JPビルディング、048-631-0001)は6月23日から7月3日まで「アクアライン探検隊」を募集する。

「アクアトンネル」を探検するアクアライン探検隊。画像は過去の会場風景。

2017年12月に開通20周年を迎える東京湾アクアライン海ほたるパーキングエリア(PA)で8月3日に開かれる「2017サマーフェスティバル・イン(in)海ほたる」の一環として実施されるイベントが「アクアライン探検隊」で、今回で11回目を迎え、一般募集した隊員250人が海底トンネルと海ほたるPAの探検、海上自衛隊、海上保安庁が保有する船舶の見学ができる。

NEXCO東日本・関東支社と東京湾横断道路(品川区大井1-20-6、住友大井町ビル北館、03-5718-7611)が共催するイベントで、アクアトンネルの緊急避難通路を探検したり、道路パトロールカーやリフト車の体験試乗などもでき、東京湾を橋と海底トンネルで横断する東京湾アクアラインのバックヤードを探検し、知られざるアクアラインの実像に迫るとしている。

ウイキペディアによると、東京湾アクアラインは神奈川県川崎市から東京湾を横断して千葉県木更津市へ至る高速道路で、1989年5月27日に着工され、1997年12月に完成し、1997年12月18日に開通した。総事業費が約1兆4409億円で、当初は日本道路公団が一般有料道路として管理していたが、2000年7月3日の事業計画変更に伴い、2013年4月27日に開通した「首都圏中央連絡自動車道」の東金ジャンクション(JCT)と木更津JCTを含め「東京湾横断・木更津東金道路」と有料道路事業の道路名を変更した。

東京湾を一望できる「リフト車」の試乗会もある。

同時に京葉道路・千葉東金道路で構成されていた料金プール制(通称:千葉プール)に組み込まれた。2005年10月1日の道路公団民営化により、現在はNEXCO東日本管理の全国路線網となっている。

総延長は15.1キロで、うち東京湾を横断する川崎側の約9.5キロ区間に「東京湾アクアトンネル」と呼ばれるトンネル、木更津側の約4.4キロ区間に「アクアブリッジ」と呼ばれる橋がある。そのトンネルと橋が直結される場所に人工島の「海ほたるPA」が設けられ、海ほたるPA内で川崎、木更津両方向共にUターンができる。

アクアブリッジは、日本で第1位の長さ(全長4384メートル)の橋梁で、東京湾アクアトンネルは、山手トンネル、関越トンネル、飛騨トンネルに次ぐ日本第4位の長さ(全長9610メートル、海底道路トンネルとしては世界最長)、アクアトンネル内は、一般国道の中でも日本一標高が低い位置(海面下60メートル)を通る場所で知られる。

海ほたるPAは、幅100メートル、全長650メートルで5階建ての休憩施設があり、川崎人工島の「風の塔」は直径195メートルの円形の人工島で、アクアトンネルの中間に位置し、トンネル内の換気を行っている。

1988年11月には川崎人工島(風の塔)と木更津人工島(海ほたるPA)の間のトンネル部分に警察管轄区域の管轄区分線を設定し、区分線西側を神奈川県警、区分線東側を千葉県警察が管轄している。1997年10月には関係自治体の千葉県・東京都・神奈川県・木更津市・川崎市が管轄区分線と同様に協定し、境界線を定めた。夜景スポットの魅力を高めるため、150メートル間隔に設置していたポール型照明を撤去し、LED照明を計285灯を新たに取り付ける工事に2013年11月から着工し、2014年8月に完成した。

通行料金は当初普通車3000円(ETC割引2320円)だったが、通行量が2008年4月1日から2009年3月31日までの1日平均2万800台と伸び悩み、2009年からETC割引として800円に引き下げられ、2015年度の通行量は4万204台と大幅に増えているが、それでも開通後20年目の2017年に推定していた上下合わせて1日6万4000台に達していない。

参加条件は小学3年以上(小学生は保護者の同伴が必要)で、所要時間は2時間程度。海ほたるPA1階のトイレ前が集合場所で、受付とアクアライン探検隊について説明する。その後、海底トンネル道路下の緊急避難通路などを探検し(180段の階段上りがある)、海ほたる内探検で働くクルマ・カッターフェイスなどの見学、リフト車の体験試乗があり、それから海ほたるに接岸、停泊した海上自衛隊保有の船舶(50メートル級)もしくは海上保安庁保有の船舶(20メートルから35メートル級)の船内を見学する。

探検隊は25人1組で、9時から30分ごとに出発し、午前中は10時30分出発まで。午後は12時15分出発で、30分おきに出発し、最終の10組は14時45分に出発する。全部で10組250人を募集する。参加は無料。

希望者はHP(http://www.umihotaru.com)から申し込む。1組5人以下で、問合わせはNEXCO東日本お客さまセンター(24時間受付、0570-024-024)まで。当日、探検隊員は「アクア博士認定証」と「アクアライン開通20周年記念オリジナルグッズ」をもらえる。