丸善日本橋で駒沢聖刀、牧宥恵、丸山寿美、北村光一「仏」展

【銀座新聞ニュース=2012年1月30日】丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、 03-6214-2001)は2月1日から2月7日まで3階ギャラリーで駒沢聖刀さん、牧宥恵さん、丸山寿美さん、北村光一さんによる「やさしい仏さま展」を開催する。

木彫りの仏を制作し、「駒沢木彫工芸研究所」(広島市安佐北区口田南六丁目8-21-18、082-842-7532)を主催し、自然の木の形や色を活かした「丸木仏(まるきぶつ)」、端材や角材にならない木を利用した「木端仏(こっぱぶつ)」などを制作している駒沢聖刀(こまざわ・せいとう)さん、「やはり、仏教はいい」と考えながら、自由に遊ぶ仏の絵と言葉を1枚のキャンパスに表現した三昧画を中心に描いている画僧の牧宥恵(まき・ゆうけい)さん。

「ことほぎの御仏」を描く仏教美術画家の丸山寿美(まるやま・ひさみ)さん、奈良に伝わる如来や菩薩などと円空仏を表現した「木版仏画」家の北村光一(たむら・こういち)さんが作品を展示する。

駒沢聖刀さんは「守り本尊を彫ろう」や「新装版 板に彫るやさしい仏さま」などを、牧宥恵さんは「心のほぐし絵 楽に楽に」や「心のほぐし絵 そばにいるよ」、丸山寿美さんは「天地をことほぐ」を、北村光一さんは「やさしい仏像の木版画」を日貿出版社からそれぞれ刊行しており、日貿出版社と協力して今回の展示会を開く。

駒沢聖刀さんは1943年広島県呉市生まれ、1960年に扇山実(おうぎやま・みのる)さん、堀野源蔵(ほりの・げんぞう)さんに木彫りについて入門、1967年に独立し、木彫りを制作、1989年からグループ展や個展を開き、現在、木彫グループ「刀魂会」を主宰している。

牧宥恵さんは1950年富山県新湊市生まれ、日本大学芸術学部を中退、美学校細密画工房を経て、図鑑などの細密画を制作、1975年にインドにわたり、「仏教」を独学、仏画を独習した。1977年に京都の真言宗智山派で出家、得度し、1978年に和歌山の根来寺境内に画房を構え、伝統仏画と三昧画を制作、1990年に「牧宥恵仏画工房」(和歌山県岩出市根来2284-2)を設立、1993年に「西遊舎」を設立している。

丸山寿美さんは1936年兵庫県神戸市生まれ、1988年に奈良シルクロード博に出展し、1989年に兵庫県県民アートギャラリーで「四国八十八ヶ所・水墨仏画展」を開催し、全国拓本展に出展し、奈良NHK賞を受賞、その後、百貨店などで個展を開き、2003年に銀座に「アトリエことほぎ」を開設し、信州善光寺資料館に作品が常設展示され、「ことほぎ仏教美術塾」を主宰している。

北村光一さんは1944年東京都生まれ、1967年に一橋大学社会学部を卒業、三菱金属(現三菱マテリアル)に入社、宮城県細倉鉱山に配属、労務管理を担当、1990年から1995年まで日本経営者団体連盟(日経連)へ出向、1996年から1998年までインドネシア銅製錬に勤務、1998年に三菱マテリアル取締役に就任した。

2000年に同社執行役員、2006年に三菱マテリアル副社長を退職、三菱アルミニウム社長を経て、2008年から2009年まで三菱原子燃料社長を務めた。高校時代から奈良を中心に古寺、仏像などを鑑賞行脚し、30歳頃より年賀状用に仏像版画の制作をはじめ、2001年から2009年までに東京都美術館・日本版画会展連続8回入賞、2003年から個展を開き、現在、日本版画会準会員。

2月4日13時30分から駒沢聖刀さんによる体験教室「木端仏を彫る」を開催する。定員は10人で、参加は無料。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は17時)まで。入場は無料。